総合診療医からの健康アドバイス

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ノビチョク中毒の治療法

2020-01-24 10:43:30 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は晴れのち曇り。予想最高気温は25度です。昨日、福島県の小学校から沖縄の小学校へ、雪のプレゼントがありました。児童は大喜びで、投げ合ったり、雪だるまを作ったりして楽しんだようです。しかし、昨日は西表島で最高気温が26.5度にもなる日でした。結局、雪は30分ですべて溶けたそうです。もう少し楽しめたら、と思いますね。では、本題へ。


 ノビチョクは神経ガスに分類されているが、超微粒子のパウダーとして存在する。
 
 
 他の神経ガスが、ガスや液体で扱われるのに対して、粉末として利用される。
 
 
 その意味で、ノビチョクは神経粉末と呼んでもよい。
 
 
 
 英国で被害を受けたスクリパル氏とその娘の体表面や衣服からノビチョクの粉末が検出された。
 
 

 ノビチョク中毒者に対しては、まず気道と呼吸管理を行う。
 
 
 必要なら、ただちに気管挿管して人工呼吸器を装着。
 
 
 
 ノビチョクが付着した皮膚は丁寧に洗浄する。
 
 
 
 アセチルコリン蓄積症状に対しての拮抗薬として、アトロピンを注射。
 
 
 アセチルコリンエステラーゼを脱リン酸化して復活させるために、プラリドキシムという薬剤を早期投与する。
 
 
 痙攣に対しては、呼吸管理のもとに、抗痙攣薬を投与する。
 
 
 
 これが治療法だ。

 

とある公園の展望台。

 

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