エール・チャイルド贈本企画 ☆震災で被災した子ども達に☆

東日本大震災で被災した子供たちに心の復興支援を目指し、有志で絵本児童書を贈る活動は10年目の2021年4月に終了。

宮城県山元町訪問報告

2015年11月08日 | 活動報告/日記

2015年11月5日、宮城県亘理郡山元町に2度目の訪問をしました。

車で山元町へ向かう道の海側はこんな風景が続きます。

土を掘る作業する重機はポツリポツリと見えますが、一年半前とあまり変わらないよう。

山元町の特産いちごを復活させた『いちごハウス』がみえます。

山元町北保育所に絵本を20冊贈本しました。三角園長先生と保育士の阿辺さんと。

 

工房地球村(山元町共同作業所)で作られたいちごジャムやクッキーを購入(エールのイベントで販売するため)。

工房担当者の小泉さんにも再会。山元町の復興の様子を詳しく伺いました。カフェ地球村の大友さんとも。

 

山元町南保育所で読み聞かせ。『そらにかくれたおひさま』『へんなどうつぶ』『トックトック』

『みんなおやすみ』『ひとまねこざるときいろうぼうし』などを3人で読みました。

贈本した19冊をみんなで喜んで手に取り、賑やかな読み聞かせタイムでした。

伊藤園長先生にも子ども達の様子、これからのことを伺いました。

復興がやっと進みだした山元町に約一年後には線路が開通し、山下駅ができます。

そのまわりに公団住宅、児童支援センター、保育所ができ南と北の保育所は一緒になるそうです。

絵本を贈っているご家族Kさんの南保育所の隣の仮設住宅にもお邪魔させて頂きました。

大所帯だった仮設住宅は今少しずつ移転される家族が増えているそうです。

一年後私達が伺う頃には随分山元町の風景が変わっていることでしょう。

今後地元の産業が栄え、地元の人や子どもを抱える家族が沢山戻ってこれますように。

多くの方の真心に支えられての私達エールの子ども支援活動。

そのご支援を子ども達の成長のために有意義に確実にお届けしたいと願ってきました。

震災からまもなく5年目を迎えようとする被災地では建物などハードの部分が徐々に整ってきています。

私達の支援もどのような形がよいのか、求められる支援も変わってきているのではないかと模索してきました。

今回訪問し現地の沢山の方のお話を伺ったことで気が付いたことは、皆さん一様に危惧されていることはハードが整ってきても

一度根底から崩された地域コミュニティー、家族にとってあまりにもなくしたものの大きさに心がその変化に追いつかないこと。

まだまだまだまだ本当の復興はこれからなんですということでした。

こういう切実なご様子を伺うにつけ、私達が関わっていることは本当に何かお役に立てているのかと自問せざる負えないのですが、

やはり私達のできることは立ち上げの時の心と変わることなく子ども達の健やかな成長を願いながら子ども達によき本を手渡し、

ご家族と繋がり続けていくことと考えます。

これからのエールの活動は今まで繋がってきたご縁も大事にしながら、新たに山元町の子ども達の読書の環境にも少しでもお役に立っていきたいと

考えています。(K)

 

 

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