風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

やるときはやる!

2010-02-24 16:30:00 | いろいろなクルマ
VWのジェッタに乗っている大学時代の友人と、
先日クルマの「見せっこ」をしました(笑)。
少し運転させてもらいましたが、
ちょっとショックを受けるくらいいいクルマでした。
思いつくままに感想を書いてみることにします。

まずは外観の写真から…。


昔の角ばったジェッタも好きでしたが、
新しいジェッタの落ち着いた大人の雰囲気も、なかなかいい感じです。
家族思いのお洒落なお父さんによく似合う、シックなデザインですね。

ところがいざ走り出してみると、ビックリするくらいスポーティで、
鋭い走りを楽しめる「羊の皮を被った狼」でした。

2リッターツインカム・ターボエンジンは200馬力/28.6kgmを発生。
十分パワフルでありながら、ターボの効き方がマイルドで、吹け上がりもスムーズ!
こんなに乗りやすくて回しやすいターボエンジンがあるのか~と、
目からウロコが落ちる思いがしました。

僕が昔乗っていたFC3Sは205馬力でしたから、
パワーは似たようなものですが、ターボのフィーリングはまったく違います。
FCのほうがいわゆる「ドッカンターボ」といった感じで、高速では気持ちよく、
タイトなワインディングだと少し恐怖を感じるような加速感だったと思います。

いちばん感心したのは、このエンジンに組み合わされた6速のDSGです。
なにしろ変速時のショックが、まったくといっていいほどないんです!!
奇数ギアと偶数ギアで別々のクラッチが作動して、
常に隣のギアがシンクロした状態で待機していて、
パドル操作によって瞬時にギアが切り換わる、という理解で大丈夫でしょうか?
(間違っていたらご教授くださいませ)
とにかく秀逸なトランスミッションだと思いました。

ジェッタのDSGのお気に入りポイントは、もう一つあります。
それはインパネ内のギアのインジケーターです。
Dレンジで普通に走っているときには、当たり前ですが、
「PRND……」という表示が縦並びに光っています。
ところがマニュアルモードに切り換えた瞬間、インジケーターの表示が、
上から「654321」という数字に変わります。
戦闘態勢に入ったような気がして、これが妙にカッコいいんです!(笑)

家族も乗せられるスポーティーな4ドアサルーン、という意味では、
僕のアルファ156の強力なライバルという感じがしました。
両者の最も大きな違いは、
見た目や音や雰囲気から「常にドライバーをあおる156」、
ふだんは紳士で落ち着いていながら「やるときはやるジェッタ」、
といったところでしょうか(笑)。


このリアビューにはご用心。並みのセダンとは一味も二味も違います。



祝杯

2009-02-16 14:33:07 | いろいろなクルマ
今年も「大阪オートメッセ2009」に行ってきました。
不景気のせいだとは思いたくないのですが、昨年よりも、
レーシングカーやスーパーカーの展示が少なくなっていた気がします。
もちろん正確な台数を数えたわけではありませんが、
目を引くクルマが減っていて、ちょっと寂しく感じられました。

ところで、会場であるインテックス大阪前の路上で、
こんな変てこなミニを見つけました。



でっかいレッドブルの缶を背負っています(笑)。
キャンペーン活動をしていたんだと思いますが、会場外なので、
オートメッセと関係があるのかどうかはわかりません。

実は、僕はまだレッドブルを飲んだことがありません。
佐藤琢磨くんがトロロッソと契約をしたら、
レッドブルを買ってきて祝杯をあげようと思っていたのに、
なんとブルデーが正式契約してしまったので、
飲む機会を失ってしまいました。レッドブルの社長は、
今後レッドブルを飲む日本人が減るのを痛感することでしょう(笑)。

琢磨くんがレギュラードライバーになれなかったのは、
たいへん残念なことですが、これで道が閉ざされたわけではありません。
いつの日か必ずF1の舞台に返り咲いてくれることを、
これからも祈り続けたいと思います。
フォルツァ、琢磨!!



ロールスかメルセデスか!

2009-02-02 23:07:39 | いろいろなクルマ
京都ヴィンテージカーフェスティバルには、
本当にバラエティあふれる旧車たちが集まっていました。
僕は基本的にスポーツカー、スポーティカー、GTカーが好きなので、
モーターショー的なものを見に行っても、
スポーツカー以外のコーナーをわざわざ見ることはまずありません。

しかし、ヴィンテージカーとなると話は違ってきます。
たとえスポーティカーでなくても、みんな味わい深くて、
それぞれの車種に関する知識は全然なくても、
眺めているだけで楽しくなってしまいます。

そんなわけで、今回はほぼ知識がないクルマたちを掲載します。
知識がないので、いつも以上にコメントが浅いと思いますが(笑)、
とにかくその個性的なスタイリングをご覧ください。

では対決第一弾!
タイトルどおり、ロールス・ロイスと、かなり昔のメルセデスがありましたが、
車種も年式も正確にはわかりませんでした。
ロールスはたぶん1960年代の「シルバークラウド」あたりだと思います。
メルセデスのほうは、ちょっとだけ調べてみたのですが、
おそらく1940年代の「170S」とかそういう車種のようです。
どっちも何だかよく分からないなりに、
とんでもなく圧倒的な、しかし落ち着き払った、
しかも気品にあふれたオーラが漂っています。
こんな雰囲気のクルマは、たぶん日本には存在しない気がします。






では本日の対決第2弾!
どうせなら思いっきりジャンルを変えたほうが面白いと思って、
昔懐かしい国産軽自動車を選びました。
車種は、ホンダN360(エヌッコロ)とスバル360(テントウムシ)!
どちらも僕が小学生の頃までは、街でたくさん見かけました。
詳しく知りませんが、これだけ印象に残っているということは、
どちらもかなりのヒット作だったものと想像します。
特にテントウムシは、今でもマニアの方がたくさんいらっしゃいますね。

2台とも、ロールスやメルセデスと同じ会場のすぐ近くで見ました。
ヴィンテージカーとしての価値という意味では、
間違いなく欧州車の圧勝だと思います。
しかし、この小さな車体にも、なんともいえない愛くるしさがあります。
そして、オーナーの方々からの「愛され度」に関しては、
世界的ヴィンテージカーにも絶対に負けていないはずです。





クルマの価値っていったい何なのか、改めて考えてみました。
結局は、思い切りわがままにその人の主観で決めていいような気がします。
きっといちばん大事なのは、その車をどれくらい愛せるか、
ということなのでしょう。
愛されたクルマは、日頃からきちんと手入れされて、
いつもフレッシュなオイルとワックスに満たされて、
幸せな一生を送れるはずです。

あ、でもこれらのうちどれか1台いただけるなら、
僕はロールス・ロイスがいいです(笑)。
一度でいいから、「伝説」とさえ言われる乗り心地を味わってみたいので。


ダットサン!

2009-01-15 10:19:00 | いろいろなクルマ
「ダットサン」というと、
僕はいちばんに「ダットサン・トラック」、
いわゆる「ダットラ」が頭に浮かびます。
近所の大工さんとか、竿竹屋さんとか、酒屋さんとか、
とにかく昔からそこら中で「ダットラ」が走っていた記憶があります。
今でも「ダットラ」はモデルチェンジしながら生産されているようですが、
形が変わっているからか、昔ほど頻繁には見かけない気がします。

ダットサンがアメリカで「ダッツン(Datsun)」と発音されてるのは有名ですよね。
昔アメリカではフェアレディZが大ヒットしたため、
今でも「ダッツンZカー」と呼ばれて親しまれているようです。

福山自動車時計博物館には、古いダットサンが何台も展示されており、
中にはナンバーがついているものもありました。
おそらくクラシックカーのミーティングなどで走ることがあるのでしょう。
見たところ、戦前から戦後にかけてつくられていたダットサンは、
当時の欧州車のデザインを踏襲して設計されたものと思われます。
いずれにせよ、僕はこの時代のクルマの知識に乏しく、
あまりたいしたことは書けないので、
車名や感想を簡単に記しておきます。


ダットサン・フェートン(1935年式)
排気量は722ccで16馬力、当時1800円だったそうです。


ダットサン・ロードスター(1936年式)
排気量は722ccで16馬力、当時1750円。
フェートンが4座席、ロードスターが2座席で、エンジンは同じ。
ライトの大きさやグリルなど、デザインは微妙に異なっていますが、
おそらく同シリーズのバリエーションではないかと思われます。


ダットサン・セダン(1936年式)
上の2台と排気量も馬力も同じで、
フロント周りも同系統のデザインですが、
しっかりとしたつくりの屋根がある分、
イメージはずいぶん違っていて高級感があります。
値段は当時1900円だそうです。

昭和10年(1935)頃の物価がよく分からないので、
ネットでいろいろ検索してみたら、
大学卒の初任給が90円という記述を見つけました。
これが正確だとするなら、大卒者の年収は1080円となり、
ダットサンは大卒者の年収2年分より少し安いくらいになります。
今なら500万円くらいのイメージでしょうか。

ただ、昭和初期の大卒は、今の大卒よりもレベルが高いと思われるので、
もしかするともっと高級だったのかもしれません。
当時の事情にお詳しい方がおられたら、
教えていただければ幸いです。


ダットサン・ダブルピックアップ6000-U(1954年式)
排気量は860ccで16馬力。
上の3台と基本的なデザインはあまりかわっていませんが、
年式は20年近く新しくなっています。
間に戦争をはさんでいるので、
戦争中は乗用車の形がほとんど進歩しなかったということでしょうか。


ダットサン・フェアレディSPL213(1961年式)
排気量は1189ccで60馬力。
上の4台を見てからこの初代フェアレディを見ると、
かなり最近のクルマのような気がしてきます(笑)。
実際とてもスタイリッシュで、このままの形で今発売しても、
けっこう人気が出るのではないかと思います。


フェアレディは座席に座ってみました。なかなかいい眺めです。
左ハンドルなのは、北米輸出専用モデルだからだそうです。
60年代のスポーツカーには、
夢とロマンがあふれているような気がしました。


※修正があります※
ダットサン・トラックは2002年に生産終了していました。
僕の情報収集が不十分で、てっきりモデルチェンジしているものと思い込み、
推測で記事を書いてしまいました。たいへん申し訳ありませんでした。
ご指摘いただいた43年型さん、本当にありがとうございました。