風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

ああ野麦峠

2007-10-31 21:29:41 | クルマにまつわる思い出
学生時代は、お金もないのに、
クルマで時々遠出をしていました。

前に、石川県能登半島の「なぎさドライブウェイ」で、
初代RX-7を砂浜にスタックさせて、
地元の人に助けてもらったことを書きましたが(こちらの頁)、
このときは、京都を早朝に出発し、
1日で能登半島沿岸を周って富山県に達しました。

京都を出発する前、
とりあえず能登半島を周ることだけは決めていましたが、
まさか1日で周れるとは思っていなかったので、
2日目をどうするかは、富山に着いてから、
ロードマップを見て考えました。

「よーし、明日は『乗鞍スカイライン』を走りに行こう。今日1日でこれだけ走れたんだから、乗鞍まで行っても、明日中に京都に帰れるはずだ」

そう決めた僕は、
富山の郊外で見つけた屋台でラーメンを食べてから、
朝まで停まっていても大丈夫そうな広場を見つけて、
そのままクルマの中で寝ました。
初めからクルマで寝ることを想定して、
家から毛布を積んできていたのです。
なにせお金は、
人間とクルマにガソリンを入れる分しか持っていませんでした。

早めに眠ったので、翌朝は日が昇る前に目が覚めました。
起きた瞬間にエンジンをかけ、暖機運転をしてからスタート。
一路乗鞍を目指しました。
少し靄がかかった山道をどんどん進み、
どれくらい時間がかかったは忘れましたが、
とにかく乗鞍スカイラインの入り口に着きました。
すると、確か10月頃だったはずですが、
ちょうど僕が着いたその日から、
乗鞍スカイラインは積雪で通行止めになっていました。

とても楽しみにしていたので、
かなり悔しかったのですが、仕方がありません。
地図とにらめっこをしながら別の道を探したところ、
「上高地・乗鞍スーパー林道」
という文字が目に入りました。

「林道ということは舗装されてないのかな? でもドライブコースみたいだし、まぁ走れないことはないだろう」

行ってみると、想像以上に険しいワインディングロードで、
直線らしい直線はほとんどなく、
ステアリングを右に左に延々切り続けなければなりませんでした。
でも、秋の高原の景色はたいへん素晴らしく、
どれだけ走っても走り飽きることはありません。

結局、上高地・乗鞍スーパー林道を走破しても、
まだ時間も体力も余っていたので、
その後、「ああ野麦峠」で有名な信州の野麦峠を周ってから、
京都に帰りました。
確かこのときは、行きも帰りも高速道路を使わず、
ひたすら一般道を走ったと思います。

観光らしい観光は一切せず、
ただただ走り続けた2日間でした。


☆悔し紛れに、閉ざされたゲートの前で愛車を写しました(笑)。結局このとき以来、約20年経った今も、乗鞍スカイラインには行けていません。いつかは再挑戦しないといけないですね。でも、どうせ行くなら、スポーツカーに乗り換えてからにしたいと思います(いつになることやら……)☆


※ふらッし~さんにご指摘いただきましたが、現在乗鞍スカイラインは自家用車の乗り入れが禁止されています。僕の再挑戦は実現できなくなったようですが、自然保護のためなら仕方がありませんね。



こだわり

2007-10-30 18:32:54 | スポーツカー
免許を取って最初に所有した愛車が、
初代サバンナRX-7(中古)であることは、
これまで何度か述べてきました。

初代セブンは、約5年間乗った後、
今でも仲の良い友人に譲ったのですが、
その友人は、僕以上に初代セブンに愛情を注ぎ、
長い間大事に維持してくれていました。
ところがそのセブンは、あるとき、
友人には一切過失のないある事情で、
廃車の憂き目に遭ってしまいました。

初代セブンという車種自体は、
その時点ですでに「旧車」と呼ばれる域に達していましたから、
普通なら、同じクルマを手に入れるのはかなり困難だったはずです。
しかし友人は、僕から買った初代セブン(前期型)をなくした直後、
別の初代セブン(後期型)との運命的な出会いを果たし、
なんとすぐにその場で衝動買いしてしまったのです。

それが下の写真の黒い初代セブンです。
昔懐かしいフェンダーミラーや、
ロータリーを象った「おむすびホイール」がついています。
この古いクルマを迷わず購入した友人に対して、
僕は内心尊敬の念を抱いています(本人にははっきり言っていませんが)。
というのも、一つの車種をこれほどまで永く愛し続けることが、
僕にはできなかったからです。

これもまた、クルマ好きのあるべき姿の一つと言えるのではないでしょうか。


☆つい先日も、ちょっとした用事があって、友人はこのセブンに乗って僕の家まで来てくれました。またいつか、助手席で構わないので、少し乗せてもらえたらと思います☆


ワイルドスピードX2(微妙にネタばれあり)

2007-10-29 14:40:00 | クルマの映画・マンガ・小説等
先日テレビで放映された「ワイルドスピードX2(同シリーズ2作目)」を、
ビデオに録画して見ました。

何年か前に1作目も見ていますが、
どちらも「まずカーアクションありき」の映画で、
激しいカーアクションシーンを撮ることを目的に、
脚本がつくられたような印象があります。

つまり、ストーリーを真剣に追いかけるよりも、
理屈抜きにカーアクションシーンを見て楽しむのが、
この映画の正しい見方といえるかもしれません(笑)。
個人的には、1作目よりも2作目のほうが面白く感じられました。

出てくるクルマは、1作目と同様日本車の改造車がメインでしたが、
懐かしい初代カマロやダッジ・バイパーが登場するなど、
前作以上にバラエティに富んでいた気がします。

ストリートレース等の走行シーンについては、
本当にスタントマンが運転していそうな場面と、
CG合成を織り交ぜているのか、
やや過剰演出気味の場面がありましたが、
映画全体が「お祭り騒ぎ」のようなB級アクション映画ですから、
これはこれでいいのではないでしょうか(笑)。

まだワイルドスピードの3作目を見ていないのですが、
行きつけのレンタルビデオショップが先日閉店してしまったので、
別の店を探して会員になり、DVDを借りるべきか、
そのうちテレビで放映されるのを気長に待つべきか、
のんびり屋の僕は、のんびりと考えています。



琵琶湖

2007-10-28 21:04:52 | クルマ雑感
今日は、午後から暇だったので、ドライブに出かけました。

京都の街中を抜け、国道367号線を北上し、
三千院で有名な大原の里を越えて、
途中峠を過ぎたところで国道477号線に入り、
そのまま道なりに琵琶湖大橋を目指しました。

橋の西詰にある道の駅に立ち寄り、
琵琶湖の景色をしばらく眺めてから、
琵琶湖大橋を渡ったのですが、
この頃には日が沈み、美しい夕焼け空が広がっていました。

その後、「湖岸道路」をひたすら南下。
オレンジ色の夕焼けをあざやかに映した湖面が本当にきれいで、
なかなか快適なドライブを楽しむことができました。

琵琶湖の東岸沿いの湖岸道路は、
見晴らしの良い直線とゆるやかなカーブが続いて、
とても走りやすく、ドライブに最適の道です。
いつ開通したのかは覚えていませんが、
若い頃から時々走りに行っていました。

帰りは少し渋滞に巻き込まれましたが、
日中、非常に天気が良かったこともあって、
ひととき、日常を離れてゆったりとした気分を味わえました。
明日からまた、頑張って仕事をしようと思います。

今日、ドライブ中に気づいたこと。
ドライブ日和だったからか、
あちこちでやたらポルシェを見かけました(笑)。
そのうち、ボクスターが5~6台、
全部オープンにして走っていて、
すごく気持ち良さそうでした。


☆琵琶湖大橋の近くから撮影しました。今はもう動いていない、完成した当初は世界一の大きさだった観覧車が、夕日に映えていました☆


はい、チーズ!

2007-10-27 15:05:12 | クルマ雑感
写真写りが良くて、実力以上に良い顔で写る人もいれば(笑)、
写真よりも実物のほうが素敵だと思える人もいます。

クルマも、写真で見るのと実物とでは、
印象が変わることが時々あるように思います。
そもそもクルマは「複雑な形をした立体」ですから、
平面の写真では、ボディの微妙な凹凸が正確に伝わらず、
本当の姿が見えにくいのかもしれません。

今まで実際に見た中で、
写真よりもカッコいいと思ったのは、
前にも少しだけ書きましたが、
フェラーリの「F40」でした。
また、フェラーリ・テスタロッサも、最初に見たとき、
写真よりも実物のほうが美しいと思いました。

F40が発表され、雑誌の写真で初めて姿を見たとき、
それまでのフェラーリに比べて、ボディラインがやや直線的で、
確かに格好はいいけれども、今ひとつ美しさに欠ける気がしました。
ところが、いざ実物を目の当たりにすると、
フロントフェンダーからドア、リアウィングにかけて、
ゆるやかな曲線を描いたボディラインが本当にセクシーで、
写真の何十倍も美しく、カッコよく見えたものです。

反対に、写真写りが良いクルマもあります。
それほどカッコよくないと思われるクルマでも、
特に自動車メーカーのカタログ写真などにおいては、
もちろんカメラマンの腕前のおかげでもありますが、
実物よりかなりカッコよく見える場合が多い気がします。

本当なのかどうか分かりませんが、カタログ写真に関しては、
少しでもカッコよく見せるために、車内に重りを積んで、
車高を低くして撮影する、という話を聞いたことがあります。

そのように「細工をして撮影された写真」を見た後、
ディーラーで実車を見ると、
妙に間延びして精悍さに欠ける感じがして、
何だか期待はずれな気分になってしまいます。

クルマの車高がスタイリングに及ぼす影響には絶大なものがあり、
たとえほんの2~3センチローダウンしただけでも、
たいていの場合、ノーマルよりかなり引き締まった印象になります。
ですから、重りを入れて撮影したら、
それだけでカッコよさが何割か増すのは、
ごく当然のことと言えます。

写真写りが良いクルマか、そうでないクルマか、
どちらが良いかと問われれば、
僕は、写真写りが悪いほうがありがたいと思います。
クルマは写真の中に平面で存在するものではなく、
現実にこの世界に形あるものとして存在するわけですから、
実物がカッコいいほうが、感動は大きいはず。

もちろん、実物のカッコよさをまったく損なうことなく、
すべての写真が美しく写っていれば、
それに越したことはないのですが(笑)。


☆僕が写したこの写真よりも、実物は何倍もセクシーです(笑)☆