べたつく文体が嫌いで、べったべたしたお話や文章は苦手です。
どちらかというと女性作家にべたべた系が多いようなので初めて読む作家の本は注意しながら読むのですが、今回はオッケー。オッケーというよりナイス!
・・・わたし的に、という意味ですが
それに気に入らなかった小説についてここにアップしないか
漢字変換で出なかったけど、糸二つ重ねて いとやま サンとお読みするそうです。
表題作は芥川賞を受賞した作品だそうで〈知らなかった。年2回も選考があるしすぐに新しい「芥川賞作家」がでてくるようで・・賞とった作品が絶対的におもしろいとも思わないが自分の感覚に自信があるわけではありません)、それにもう2編収録されている。
「勤労感謝の日」職が無くカレシも居らず母と二人暮らしの三十路の女性のとある勤労感謝の日のお話。生理的に、とてもわかる女性のべたつかない側のキョーボー?な感じ(ここまで口は悪くないですがー)。
「みなみのしまのぶんたろう」どう読んでも某都知事!?ひらがな書きだったので長女ちゃんに先に読ませてあげる。さかながおもしろかったって。
そして「沖で待つ」。
先に死んだ方のハードディスク=その人の抱えている秘密・・を生きている方が壊すという約束を交わした同期入社の男女のお話。
同じ会社の人って下手すると?家族より長い時間一緒にいたりしますが、転勤や退社もあるし永遠に一緒というわけでもなく
けれどまぁ一つの目標(数字でも企画でも)に向かってその「場」にいる人たちで努力したりして家族とは違う、けれども「絆」とよんでいいなにか、連帯感が生まれる場合もある(マッタク生まれない場合も多々あり)。
同期だったりするといっせいに生まれた魚の赤ちゃん的にあるものは育ちあるものはいなくなりしながら、同じ時期を時代を空気を感じて過ごしていくわけで、久しぶりに会うと「やぁやぁ」と肩の一つも叩きたくなるというものです。
私は大学を卒業して就職した会社は一つ、そこも中途退社してしまい現在にいたっていますが働いていたときの同期会は学校の同窓会とは一味ふた味違っていました。
その組織の人間関係をうまく表現しているなあ。。
そして、その中で培われた人間同士の交わした約束:お互いの秘密を死とともに殉死させる。その秘密をお互いは詮索しないままに。
同期の太っちゃん(ははは すごい呼び方ですね)の死を聞き、彼のマンションに忍び込みハードディスクを開け破壊し「これが、死なんだ」と認識する主人公。
そして、死者にこれからはなくすべてを残された人間に頼っている。そうしたことをふと思いつく。
タイトルの「沖で待つ」とは太っちゃんの遺した言葉の一部ですが、死者は消えてなくなるのではなく それぞれの沖で私たちを待っていてくれるのでしょうか。
死者とのこれからはなくても、あぁ自分が沖に出ればそこで待っていてくれるんだ。と感じることができれば死を悲しいだけのものとして捕らえずともよくなるかもしれません。
どちらかというと女性作家にべたべた系が多いようなので初めて読む作家の本は注意しながら読むのですが、今回はオッケー。オッケーというよりナイス!
・・・わたし的に、という意味ですが
それに気に入らなかった小説についてここにアップしないか
漢字変換で出なかったけど、糸二つ重ねて いとやま サンとお読みするそうです。
表題作は芥川賞を受賞した作品だそうで〈知らなかった。年2回も選考があるしすぐに新しい「芥川賞作家」がでてくるようで・・賞とった作品が絶対的におもしろいとも思わないが自分の感覚に自信があるわけではありません)、それにもう2編収録されている。
「勤労感謝の日」職が無くカレシも居らず母と二人暮らしの三十路の女性のとある勤労感謝の日のお話。生理的に、とてもわかる女性のべたつかない側のキョーボー?な感じ(ここまで口は悪くないですがー)。
「みなみのしまのぶんたろう」どう読んでも某都知事!?ひらがな書きだったので長女ちゃんに先に読ませてあげる。さかながおもしろかったって。
そして「沖で待つ」。
先に死んだ方のハードディスク=その人の抱えている秘密・・を生きている方が壊すという約束を交わした同期入社の男女のお話。
同じ会社の人って下手すると?家族より長い時間一緒にいたりしますが、転勤や退社もあるし永遠に一緒というわけでもなく
けれどまぁ一つの目標(数字でも企画でも)に向かってその「場」にいる人たちで努力したりして家族とは違う、けれども「絆」とよんでいいなにか、連帯感が生まれる場合もある(マッタク生まれない場合も多々あり)。
同期だったりするといっせいに生まれた魚の赤ちゃん的にあるものは育ちあるものはいなくなりしながら、同じ時期を時代を空気を感じて過ごしていくわけで、久しぶりに会うと「やぁやぁ」と肩の一つも叩きたくなるというものです。
私は大学を卒業して就職した会社は一つ、そこも中途退社してしまい現在にいたっていますが働いていたときの同期会は学校の同窓会とは一味ふた味違っていました。
その組織の人間関係をうまく表現しているなあ。。
そして、その中で培われた人間同士の交わした約束:お互いの秘密を死とともに殉死させる。その秘密をお互いは詮索しないままに。
同期の太っちゃん(ははは すごい呼び方ですね)の死を聞き、彼のマンションに忍び込みハードディスクを開け破壊し「これが、死なんだ」と認識する主人公。
そして、死者にこれからはなくすべてを残された人間に頼っている。そうしたことをふと思いつく。
タイトルの「沖で待つ」とは太っちゃんの遺した言葉の一部ですが、死者は消えてなくなるのではなく それぞれの沖で私たちを待っていてくれるのでしょうか。
死者とのこれからはなくても、あぁ自分が沖に出ればそこで待っていてくれるんだ。と感じることができれば死を悲しいだけのものとして捕らえずともよくなるかもしれません。