My ordinary days

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ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

歌謡曲…昔の。

2012-01-03 12:28:18 | 日記
今年の大河は松山ケンイチくん主演の「平清盛」でございます♪

平安後期の物語となりますが(いや史実ではあるが)平氏はなんとなく人気ない感じ?源氏のほうがまあ歴史の覇者でありますからいいように描かれ続けているのかもしれませんが清盛はほんと嫌な奴のようなイメージで

まあ松山くんはかっこいいので今年は大河観なくてはー、と役者を楽しみにしているのですが、そうではなくて

「梁塵秘抄」 です。

平安後期まさに清盛の時代に後白河法皇によって編纂された今様形式・・・伝統的な和歌ではなく歌謡集、とはいえ曲と言うか音楽の部分はもう今ではわかりませんから残っているのは言葉のみしかも二十巻あったうち残っているのは巻第一の断簡と巻第二だけ。(口伝集で巻十も)それでも560首ほどあるのでもともとの歌数は膨大なものだったと思われ・・・の歌謡の集大成であります。
歌謡集と言えばなんといっても室町期の閑吟集!ですがこちらもこちらでなかなかによい。
聖俗にわたり多様な人たちが謡ったもので当時の生活について知ることができる、というのはもちろんのこと今の時代と変わらない共通性、人間の普遍性も感じることができるのは本当におもしろい。もちろん歌の発想のもととなる心の在り方、根源的なところが現代と微妙に異なるのは当たり前ですが、その歴史性独自性を踏まえつつ自らの心の動きと照らし合わせ歌を鑑賞する=楽しむことができます。

お気に入りはいくつかありますが、今日はこれを:

仏は常にいませども 現ならぬぞあはれなる
人の音せぬ暁に ほのかに夢に見えたまふ


七・五音四句の今様形式。日本語って美しい!と思わされる歌ですね~ 経典の文に即する法文歌の一つでこちらも法華経に典拠をもちますが、なんの解説がなくてもずん。と心の中にはいってくるよう。

仏様でも神様でも いつもいらっしゃる。そうなの、いるんです。でも現実に見ることも触ることもできない。讃嘆に切なくなります・・・でもあなたを求め昼夜を問わず祈りを捧げ続け、しんとした暁の中 まどろみ忘我のうちに夢のようにそのお姿を垣間見ることもあるのです・・・・

な感じか? 感じ、ですのでお調べになりたい方は自分で~。


後白河の役は松田翔太ですね。どんな後白河になるのか・・・歌謡にのめりこみまさに宮廷文化末期の法皇ですが
楽しみです♪