先日はスタントを失敗した恥ずかしい話を書いたけど
今回はスタントマンの“男ットコ前”な話を書きます。
といっても俺の話ではありませんが・・・
かつて俺が所属していたWILD STUNTSの代表の柴原孝典氏のことです。
柴原さんのプロフィールや経歴はWILDのHPやウィキペを見ていただければわかると思いますが
今でも現役バリバリの日本を代表するスタントマンの一人です。
この話も今から19年前の1992年の事です。
俺が上京してWILD STUNTSに所属して間もない頃でした。
俺と柴原さんと2人で、あるTVドラマのスタントシーンを演じた時のことです。
撮影場所は渋谷のビル街の路地裏だったと思います。
ドラマのタイトルや内容はすっかり忘れてしまいましたが・・・
「太陽にほえろ!」のスニーカー刑事や
「スクールウォーズ」の熱血教師で有名な(←若い人にはわからない?)
俳優・山下真司さんが、車に撥ね飛ばされるというシーンの撮影でした。
山下真司さんの吹き替えを柴原さんが演じ、俺は車を運転して柴原さんを撥ね飛ばすというスタントです。
ドラマや映画でよく人が車に撥ね飛ばされるシーンがありますが
実際の撮影現場では、いくらスタントマンといっても
車のスピードはある程度ゆっくりと安全な速度で行われるのが普通です。
撮影後の編集で効果音やカット割で迫力を増大させるのです。
リハーサルが始まり、俺はゆっくりと車を走らせた。
山下真司さんの衣装を着た柴原さんは
撥ね飛ばされるタイミングを見計らったり受身の練習をしていた。
何度かリハーサルを行い、ついに本番の時がきた。
そこで俺はやってしまった・・・
上京して間もない頃でまだまだ撮影現場に慣れていなくて
「本番!」の声でガチガチに緊張してしまった俺は
アクセルをグワッ!っと踏み込んでしまい
車はリハーサルの時より数倍速いスピードで発進してしまった!
「バンッ!」
あっと言う間に柴原さんを撥ねとばしてしまった! 凄い衝撃だった・・!
「うわ~、えらいスピードで撥ねてしまった・・! 柴原さんを大ケガさせてしまった・・・!」
と思いながら車を止め恐る恐る撮影現場に戻ってみると・・・
そこにはスクっと立ち上がって何事もなかったようにクールに微笑む柴原さんがいた。
スタッフさんたちも口々に「うわー、凄かったですね~!」「大丈夫ですか?」とか言っている。
もちろん本番一発OK。
監督や山下真司さんも大満足な表情だった。
柴原さんは俺に「リハーサルの時よりちょっと速かったな、気をつけろよ」とやさしく言ってくれた。
俺は「ちょっとじゃないです・・」と思いながらも大丈夫そうな柴原さんを見て安心した。
撮影終了後、柴原さんの車に乗り込み帰路についた。
その時は確か柴原さんは免停中だったので俺が運転して柴原さんは助手席に乗っていた。
運転して暫くしてから
柴原さんが「真吉、ちょっと薬局によってくれないか?」と言った。
やはりケガをしていていたのだ・・・!
柴原さんの足は酷い腫れと出血をしていた。骨折ではなかったけどその後しばらく練習もできなかった。
撮影現場では痛そうな表情ひとつせず、俺のミスにも怒ることもなく、
クールだっだ柴原さんはめっちゃ“男ットコ前”やと思った。
スタントマンというものはたとえ大ケガをしていたとしても
撮影現場では冷静にクールに振舞わなければならない。
またスタントマンの“男ットコ前な話”やケガした“痛~い話”なんかも書きますね。
今回はスタントマンの“男ットコ前”な話を書きます。
といっても俺の話ではありませんが・・・
かつて俺が所属していたWILD STUNTSの代表の柴原孝典氏のことです。
柴原さんのプロフィールや経歴はWILDのHPやウィキペを見ていただければわかると思いますが
今でも現役バリバリの日本を代表するスタントマンの一人です。
この話も今から19年前の1992年の事です。
俺が上京してWILD STUNTSに所属して間もない頃でした。
俺と柴原さんと2人で、あるTVドラマのスタントシーンを演じた時のことです。
撮影場所は渋谷のビル街の路地裏だったと思います。
ドラマのタイトルや内容はすっかり忘れてしまいましたが・・・
「太陽にほえろ!」のスニーカー刑事や
「スクールウォーズ」の熱血教師で有名な(←若い人にはわからない?)
俳優・山下真司さんが、車に撥ね飛ばされるというシーンの撮影でした。
山下真司さんの吹き替えを柴原さんが演じ、俺は車を運転して柴原さんを撥ね飛ばすというスタントです。
ドラマや映画でよく人が車に撥ね飛ばされるシーンがありますが
実際の撮影現場では、いくらスタントマンといっても
車のスピードはある程度ゆっくりと安全な速度で行われるのが普通です。
撮影後の編集で効果音やカット割で迫力を増大させるのです。
リハーサルが始まり、俺はゆっくりと車を走らせた。
山下真司さんの衣装を着た柴原さんは
撥ね飛ばされるタイミングを見計らったり受身の練習をしていた。
何度かリハーサルを行い、ついに本番の時がきた。
そこで俺はやってしまった・・・
上京して間もない頃でまだまだ撮影現場に慣れていなくて
「本番!」の声でガチガチに緊張してしまった俺は
アクセルをグワッ!っと踏み込んでしまい
車はリハーサルの時より数倍速いスピードで発進してしまった!
「バンッ!」
あっと言う間に柴原さんを撥ねとばしてしまった! 凄い衝撃だった・・!
「うわ~、えらいスピードで撥ねてしまった・・! 柴原さんを大ケガさせてしまった・・・!」
と思いながら車を止め恐る恐る撮影現場に戻ってみると・・・
そこにはスクっと立ち上がって何事もなかったようにクールに微笑む柴原さんがいた。
スタッフさんたちも口々に「うわー、凄かったですね~!」「大丈夫ですか?」とか言っている。
もちろん本番一発OK。
監督や山下真司さんも大満足な表情だった。
柴原さんは俺に「リハーサルの時よりちょっと速かったな、気をつけろよ」とやさしく言ってくれた。
俺は「ちょっとじゃないです・・」と思いながらも大丈夫そうな柴原さんを見て安心した。
撮影終了後、柴原さんの車に乗り込み帰路についた。
その時は確か柴原さんは免停中だったので俺が運転して柴原さんは助手席に乗っていた。
運転して暫くしてから
柴原さんが「真吉、ちょっと薬局によってくれないか?」と言った。
やはりケガをしていていたのだ・・・!
柴原さんの足は酷い腫れと出血をしていた。骨折ではなかったけどその後しばらく練習もできなかった。
撮影現場では痛そうな表情ひとつせず、俺のミスにも怒ることもなく、
クールだっだ柴原さんはめっちゃ“男ットコ前”やと思った。
スタントマンというものはたとえ大ケガをしていたとしても
撮影現場では冷静にクールに振舞わなければならない。
またスタントマンの“男ットコ前な話”やケガした“痛~い話”なんかも書きますね。