映画「ワイルド7」の感想のつづきです。
ネタバレがたくさんあるので知りたくない人は読まないで下さい!
さて肝心のバイクアクションなんですが・・・正直、ちょっと物足りなかったです。
俺はバイクアクションマニアオタク(?)なので少々厳しい事を書きますが御了承下さい。
今やエクストリームライダーの凄技を観てしまっているので、
あれくらいの妙技がたくさん出て来るのかと期待していたのですが
エクストリーム系の技はハヤブサのストッピーだけでしたね。
ハヤブサのストッピーは迫力ありました!
エクストリームスタントと映画のスタントは別ものでこの映画には必要ないかもしれませんが
ド派手なウイリーやド迫力ドリフト走行なんかが観たかった~!
ブレーキターンやアクセルターンくらいじゃ物足りません。
派手な転倒やクラッシュシーンが無かったのも残念です。
[CG加工が・・・]
オープニングアクションのカークラッシュもCG加工しているのか凄く不自然にみえて
今一つ迫力を感じませんでした。
ジャンプやエスカレーター上りもすべて重量級オンロードバイクでやっていたのはよかったのです。
トレーラーの荷台を突き破ってCB1100が飛び出すシーンはカッコイイです!
CG加工が多少気になりましたが・・・
俺のようなアクションスタントマニアオタクは
「どこまでが本当にやっていて、どれだけCG加工されているのか」を見極めるのが
映画のアクションシーンを観る時の楽しみ(?)の一つになっているのです。
撮影現場はこんな感じだったんだろうなーって想像しながら観ています。
CG加工は映画を盛り上げる効果の一つとして、
また撮影時の事故の危険性を低くして、何度でもパソコンで加工のやり直しができるので
これからのアクション映画には不可欠なものだとは思いますが
出来る限りCG加工の無いリアルで迫力のあるアクション、スタント、爆破、が観たいです。
ほんまCG技術が進歩しすぎるとスタントマンはおろか俳優さんだって必要なくなるかも・・・
あと数年後、数十年後にはフルCGだけで実写と見分けがつかない映画ができると言われてますが・・・
どうなるのでしょうか・・?
[本人?スタントマン? 危ないことはスタントマンに任せなさい!]
瑛太さんがノーヘルで深田恭子さんとニケツしてて白バイに追走されて逃げるシーン、
スピード感がありスリ抜けの緊張感もあって迫力ありました。
瑛太さんのバイクの乗り方はなかなかかっこよかったですが
岩城滉一さんや舘ひろしさんのようなマジで危険でカッコイイ雰囲気にはまだまだ及んでいないと思います。
もし続編がつくられるのなら岩城さんや舘さんの雰囲気を超えるような“バイク俳優”を目指してほしいものです。
宣伝用の小冊子に
スタントには極力頼らず、実際キャスト本人たちがバイクアクションに挑戦しているということでしたが
危険なアクションシーンはスタントマンにどんどん任せればいいのに!
アクション映画の宣伝で
「スタントマンは一切使っていません!すべて本人がやっています!」なんてよく言ってるけど
元・スタントマンの俺としては、どんどんスタントマンを使えよ!と思ってしまいます(笑)
ジャッキー・チェンだって吹き替えいっぱい使ってるし。
確かにその俳優さんのファンにしてみれば
「うわー、凄い!絶対観に行こう!」ってなるのかもしれませんが
往年の名優、故スティーブ・マックィーンはこんな事をしたそうです。
ちょっと古い話で若い人にはわからない話でしょうが・・
有名な『大脱走』でのバイクアクションシーンは往年の映画ファンならご存知ですよね?
(うわっ!『大脱走』って1963年の映画なんや!俺も生まれてなかったです)
この映画の公開当時、映画会社は
「すべてマックィーン本人が吹き替えなしで危険なバイクアクションをやりました」と宣伝したのですが
これを知ったマックィーンはえらく憤慨し、自ら記者会見を開いてその功績を
「親友のスタントマン、バド・イーキンズが跳んだものだ」と釈明したそうです。
さすがマックィーン!男ットコ前ですね~!
バド・イーキンズ
マックィーンに似てますねー
吹き替えスタントはその役者さんに雰囲気、背格好がどれだけ似ているか、どれだけ似せれるかということが重要ですからねー
ちょっと余談になりますが・・・
俺はチビで手足が太短くスタイルが悪いので吹き替えスタントの仕事には向いてなかったから苦労しました。
俺がスタントマンを続けるのをあきらめた理由の一つに自分の身長、背格好を変えられなかったということがあります。
背が低くてもスタイルが悪くてもスタント業界で頑張っている人、成功している人もいますけどね。俺はあきらめました。
俺はもうアクションスタント業界から去った身分なので最近の状況はわかりませんが
邦画ではいくら大作、超大作といわれる何十億もかけた作品でも
スタントに費やされるお金や時間ってのはまだまだ少ないのではないでしょうか?
「ワイルド7」もアクション超大作ってわりにはあまりバイクや車をクラッシュさせてないもんねー
CB1100やV-MAXの一台や二台、派手にぶっ壊せよ!って思うわ(笑)
やっぱ劇用車を壊せないからリスクの高いスタントは避けたのでしょうね。
ほんまスタントにもっとお金と時間をかけてほしい!
とはいえ
高速道路やビルを封鎖し、大人数のエキストラを使っての大規模な撮影、
空撮やカメラカーを駆使した迫力の映像、大量の火薬を使った銃撃戦など
現状の日本映画としては最大規模のエンターテイメント大作だと思います。
大ヒットするかどうかは微妙だと思いますが・・・
続編があるのなら期待します!
これからもアクション大作を楽しみにしています!
[追伸]
「ワイルド7」のカー&バイクスタントを担当されたスーパードライバーズの雨宮正信さんには
10年くらい前、海外ロケでご一緒した時に大変お世話になったことがあります。
バイクスタントを担当された川上敏夫さんとも15年くらい前にVシネマの撮影で一緒になった時に
いろいろお話させてもらったことがあります。(憶えていらっしゃらないかもしれませんが・・)
いろいろ勝手な意見や厳しいことも書きましたがどうか御了承下さい。
これからも凄いカー&バイクスタント、楽しみにしています!
ネタバレがたくさんあるので知りたくない人は読まないで下さい!
さて肝心のバイクアクションなんですが・・・正直、ちょっと物足りなかったです。
俺はバイクアクションマニアオタク(?)なので少々厳しい事を書きますが御了承下さい。
今やエクストリームライダーの凄技を観てしまっているので、
あれくらいの妙技がたくさん出て来るのかと期待していたのですが
エクストリーム系の技はハヤブサのストッピーだけでしたね。
ハヤブサのストッピーは迫力ありました!
エクストリームスタントと映画のスタントは別ものでこの映画には必要ないかもしれませんが
ド派手なウイリーやド迫力ドリフト走行なんかが観たかった~!
ブレーキターンやアクセルターンくらいじゃ物足りません。
派手な転倒やクラッシュシーンが無かったのも残念です。
[CG加工が・・・]
オープニングアクションのカークラッシュもCG加工しているのか凄く不自然にみえて
今一つ迫力を感じませんでした。
ジャンプやエスカレーター上りもすべて重量級オンロードバイクでやっていたのはよかったのです。
トレーラーの荷台を突き破ってCB1100が飛び出すシーンはカッコイイです!
CG加工が多少気になりましたが・・・
俺のようなアクションスタントマニアオタクは
「どこまでが本当にやっていて、どれだけCG加工されているのか」を見極めるのが
映画のアクションシーンを観る時の楽しみ(?)の一つになっているのです。
撮影現場はこんな感じだったんだろうなーって想像しながら観ています。
CG加工は映画を盛り上げる効果の一つとして、
また撮影時の事故の危険性を低くして、何度でもパソコンで加工のやり直しができるので
これからのアクション映画には不可欠なものだとは思いますが
出来る限りCG加工の無いリアルで迫力のあるアクション、スタント、爆破、が観たいです。
ほんまCG技術が進歩しすぎるとスタントマンはおろか俳優さんだって必要なくなるかも・・・
あと数年後、数十年後にはフルCGだけで実写と見分けがつかない映画ができると言われてますが・・・
どうなるのでしょうか・・?
[本人?スタントマン? 危ないことはスタントマンに任せなさい!]
瑛太さんがノーヘルで深田恭子さんとニケツしてて白バイに追走されて逃げるシーン、
スピード感がありスリ抜けの緊張感もあって迫力ありました。
瑛太さんのバイクの乗り方はなかなかかっこよかったですが
岩城滉一さんや舘ひろしさんのようなマジで危険でカッコイイ雰囲気にはまだまだ及んでいないと思います。
もし続編がつくられるのなら岩城さんや舘さんの雰囲気を超えるような“バイク俳優”を目指してほしいものです。
宣伝用の小冊子に
スタントには極力頼らず、実際キャスト本人たちがバイクアクションに挑戦しているということでしたが
危険なアクションシーンはスタントマンにどんどん任せればいいのに!
アクション映画の宣伝で
「スタントマンは一切使っていません!すべて本人がやっています!」なんてよく言ってるけど
元・スタントマンの俺としては、どんどんスタントマンを使えよ!と思ってしまいます(笑)
ジャッキー・チェンだって吹き替えいっぱい使ってるし。
確かにその俳優さんのファンにしてみれば
「うわー、凄い!絶対観に行こう!」ってなるのかもしれませんが
往年の名優、故スティーブ・マックィーンはこんな事をしたそうです。
ちょっと古い話で若い人にはわからない話でしょうが・・
有名な『大脱走』でのバイクアクションシーンは往年の映画ファンならご存知ですよね?
(うわっ!『大脱走』って1963年の映画なんや!俺も生まれてなかったです)
この映画の公開当時、映画会社は
「すべてマックィーン本人が吹き替えなしで危険なバイクアクションをやりました」と宣伝したのですが
これを知ったマックィーンはえらく憤慨し、自ら記者会見を開いてその功績を
「親友のスタントマン、バド・イーキンズが跳んだものだ」と釈明したそうです。
さすがマックィーン!男ットコ前ですね~!
バド・イーキンズ
マックィーンに似てますねー
吹き替えスタントはその役者さんに雰囲気、背格好がどれだけ似ているか、どれだけ似せれるかということが重要ですからねー
ちょっと余談になりますが・・・
俺はチビで手足が太短くスタイルが悪いので吹き替えスタントの仕事には向いてなかったから苦労しました。
俺がスタントマンを続けるのをあきらめた理由の一つに自分の身長、背格好を変えられなかったということがあります。
背が低くてもスタイルが悪くてもスタント業界で頑張っている人、成功している人もいますけどね。俺はあきらめました。
俺はもうアクションスタント業界から去った身分なので最近の状況はわかりませんが
邦画ではいくら大作、超大作といわれる何十億もかけた作品でも
スタントに費やされるお金や時間ってのはまだまだ少ないのではないでしょうか?
「ワイルド7」もアクション超大作ってわりにはあまりバイクや車をクラッシュさせてないもんねー
CB1100やV-MAXの一台や二台、派手にぶっ壊せよ!って思うわ(笑)
やっぱ劇用車を壊せないからリスクの高いスタントは避けたのでしょうね。
ほんまスタントにもっとお金と時間をかけてほしい!
とはいえ
高速道路やビルを封鎖し、大人数のエキストラを使っての大規模な撮影、
空撮やカメラカーを駆使した迫力の映像、大量の火薬を使った銃撃戦など
現状の日本映画としては最大規模のエンターテイメント大作だと思います。
大ヒットするかどうかは微妙だと思いますが・・・
続編があるのなら期待します!
これからもアクション大作を楽しみにしています!
[追伸]
「ワイルド7」のカー&バイクスタントを担当されたスーパードライバーズの雨宮正信さんには
10年くらい前、海外ロケでご一緒した時に大変お世話になったことがあります。
バイクスタントを担当された川上敏夫さんとも15年くらい前にVシネマの撮影で一緒になった時に
いろいろお話させてもらったことがあります。(憶えていらっしゃらないかもしれませんが・・)
いろいろ勝手な意見や厳しいことも書きましたがどうか御了承下さい。
これからも凄いカー&バイクスタント、楽しみにしています!