「ガリバー旅行記」の予言?!火星の衛星にまつわる不思議な記述
アイルランドの作家ジョナサン・スウィフトが1726年に著した『ガリバー旅行記』といえば、誰もが小人に取り囲まれた主人公ガリバーのイメージが思い浮かぶだろう。
こんにちでは、児童向けの冒険話として読まれる傾向の強い作品であるが、実際は政治的いわば風刺をふんだんに込めた作品であることでも知られている。今では誰もが知る「ヤフー」(yahoo)も、その由来はガリバー旅行記の第四部「馬の国」に登場するサルのような毛深い生物「ヤフー」(最低醜悪な下等生物)に由来しているのは有名な話である。
当時のイギリス人およびイギリス社会を痛烈に批判する形で執筆されたガリバー旅行記であるが、実は「予言」をしていたのではないかと言われている。それは、ガリバー旅行記全四篇の中の第三篇「ラピュータ」の渡航記にある…(続く)