猪にまたがる陽炎の神様「摩利支天」と徳大寺

今年、2019年の干支は亥。猪となり、十二支が一周する形になる。
十二支の中でも猪を大きく取り上げ、祀っている寺社仏閣は珍しいものになるが、仏教では猪に乗った姿をした仏様が存在している。それが「摩利支天」だ。
摩利支天は古代インドの女神マリーチが仏教の守護神である天部の一柱となったものであり、元来は女神であったが男神や三面六臂または三面八臂で月と猪に乗る姿などで表現されることもある。
摩利支天は実態がなく捉えられない陽炎を神格化したものであり、動きが素早く自在に通力を示すとされていた。そこから護身や蓄財の神として、武士や商人に信仰されるようになった・・・(この続きはこちら)

