釈迦は日本で修行し入滅した?!「釈迦の墓」の謎
青森県にあるキリストの墓、石川県のモーゼの墓。世界の偉人が日本の地を訪れ、日本で亡くなっているという説や逸話はいくつも存在する。これらは、昭和初期に流行した古史古伝の著述に由来するものを出典とするものが多いようである。それは、仏教の開祖とされる釈迦(ブッダ)も例外ではなく、釈迦の墓と呼ばれるものが日本に存在すると言われている。
先述したキリストの墓でも知られる青森県には、釈迦にまつわる場所も存在している。青森市と五所川原市にまたがる梵珠山、近辺に「大釈迦」という地名が残るこの山には、釈迦の遺骨が埋まっていると言われている。東北に仏教を伝えたと言われる道昭上人が大陸へ修行のために渡り、その師匠から釈迦の遺骨を譲り受けたものが伝わったそうだ。
このことから、キリストの墓と同様、青森県に「釈迦の墓」が存在しているという逸話が知られることとなった…(続く)