「バベルの塔」の物語は人間の技術進化のリセットなのか?!
バベルの塔は、旧約聖書「創世記」の中に登場する伝説の塔であり、人々が天に届くほどの高い建物を作ろうとしたことによって、神が人々に罰を与えるという内容として語られている。
人々は共通した一つの言語によって成り立っており、これが高度なコミュニケーションを生み出したとされている。そこで神は、人々から共通の言語を奪うことによって意思疎通を困難にし、これによってバベルの塔建設は達成されることが無く、さらに人々は互いを疑い憎み合うようになり散っていったといわれている。
バベルの塔の建設計画は、大洪水で生き残ったノアの血統であるニムロドの主導によって行なわれた。ニムロドは古代バビロン王として君臨しており、自身の権力を象徴する為にバベルの塔の建設を計画したと言われている。この物語は、聖書そのものに詳しく記されていないため様々な推測がなされるようになった…(続く)