古代の科学技術を伝える「カタカムナ文献」は単なる偽書だったのか?
カタカムナ文献とは、カタカムナ文字という独自の文字で綴られた古史古伝の書物である。上古代と呼ばれる有史以前のはるか昔に栄えた高度な文明を示唆する、謎の文献とされている。
昭和25年ごろ、楢崎皐月(ならさきたつき)という人物が、兵庫県金鳥山中で電位測定調査を行なっていたところ、平十字(ひらとうじ)と名乗る猟師から機材の設置に対する苦情が訴えられた。楢崎はすぐにその聞き入れを承諾すると、感謝をした平十字からある巻物を見せられた。
それは、カタカムナ文字で記された古史古伝の書物であり、楢崎はその筆写を特別に許されたというのだ。現在までに残るカタカムナの80ほどの文面(カタカムナウタヒ)は、この楢崎の書写によるものであるという…(続く)