謎の地下帝国シャンバラ
謎の地下帝国シャンバラ
山口敏太郎
@蔵出し、過去の原稿
世界の屋根と言われるチベットの奥地・カイラス山麓の地下にはシャンバラと呼ばれる地下帝国が存在するという。ボン教の教典に語られ、仏教では須弥山とも呼称されている聖なる世界シャンバラは、シバ神や聖人パドマサンバヴァが居住しているとも言われ、住民たちは霊的に進化したアデプト(超人)であると言われている。
その存在は謎のベールに包まれているが、現代においても伝説上の話ではなく、チベット人の多くはシャンバラを現実にあるものと信じているのだ。つまり、我々日本人のいう極楽浄土、隠れ里という抽象的な異界ではなく、実際に訪問できる世界と解釈している。
このシャンバラは、19世紀のロシア探検家ニコライ・レーリッヒによって世界に喧伝され、19世紀後半には、ロシアの神智学者ヘレナ・P・ブラバッキー女史が7年間チベットに滞在し、多くの神秘的インスピレーションを受けたと言われている。更に、20世紀初頭ドイツ人探検家テオドール・イリオンは、白人の入国を拒むチベットに極秘潜入し、3年間のチベット探索の後、ドイツに帰国し2冊の著作を出版した。この著作に異常な関心を持ったのが、ヒトラーであり、1934年以降、ナチス政権は毎年チベットに調査団を派遣した。ヒトラーは真剣にシャンバラへの”七つの入り口”の一つを探索していたと言われており、ドイツにチベット僧を招いて秘密の儀式を行ったとされている。その証拠にベルリン陥落後、ヒトラーの館では多くのチベット僧の遺体が発見されているのだ。
ちなみに昨今イベント名称で有名になった言葉に『シャングリラ』という表現があるが、これは、イギリスの作家ジェームス・ヒルトンが、シャンバラをもとに1933年に発表した小説『失われた地平線』に由来する。勿論 小説上での架空の地名で、主人公が迷い込んだチベットの桃源郷という設定であった。
この歴史上でも、小説上でも幻のシャンバラであるが、そのシャンバラが現実に登場した。2002年5月の事である雲南省西北部の中甸という都市が、「シャングリラ」と改名したのだ。ちなみに漢字で書くと香格里拉となるのだが、町おこし的な改名には少々興醒めである。まあ日本の合併都市の名前も似たようなもんではあるが…。
山口敏太郎
@蔵出し、過去の原稿
世界の屋根と言われるチベットの奥地・カイラス山麓の地下にはシャンバラと呼ばれる地下帝国が存在するという。ボン教の教典に語られ、仏教では須弥山とも呼称されている聖なる世界シャンバラは、シバ神や聖人パドマサンバヴァが居住しているとも言われ、住民たちは霊的に進化したアデプト(超人)であると言われている。
その存在は謎のベールに包まれているが、現代においても伝説上の話ではなく、チベット人の多くはシャンバラを現実にあるものと信じているのだ。つまり、我々日本人のいう極楽浄土、隠れ里という抽象的な異界ではなく、実際に訪問できる世界と解釈している。
このシャンバラは、19世紀のロシア探検家ニコライ・レーリッヒによって世界に喧伝され、19世紀後半には、ロシアの神智学者ヘレナ・P・ブラバッキー女史が7年間チベットに滞在し、多くの神秘的インスピレーションを受けたと言われている。更に、20世紀初頭ドイツ人探検家テオドール・イリオンは、白人の入国を拒むチベットに極秘潜入し、3年間のチベット探索の後、ドイツに帰国し2冊の著作を出版した。この著作に異常な関心を持ったのが、ヒトラーであり、1934年以降、ナチス政権は毎年チベットに調査団を派遣した。ヒトラーは真剣にシャンバラへの”七つの入り口”の一つを探索していたと言われており、ドイツにチベット僧を招いて秘密の儀式を行ったとされている。その証拠にベルリン陥落後、ヒトラーの館では多くのチベット僧の遺体が発見されているのだ。
ちなみに昨今イベント名称で有名になった言葉に『シャングリラ』という表現があるが、これは、イギリスの作家ジェームス・ヒルトンが、シャンバラをもとに1933年に発表した小説『失われた地平線』に由来する。勿論 小説上での架空の地名で、主人公が迷い込んだチベットの桃源郷という設定であった。
この歴史上でも、小説上でも幻のシャンバラであるが、そのシャンバラが現実に登場した。2002年5月の事である雲南省西北部の中甸という都市が、「シャングリラ」と改名したのだ。ちなみに漢字で書くと香格里拉となるのだが、町おこし的な改名には少々興醒めである。まあ日本の合併都市の名前も似たようなもんではあるが…。
アルザル人の写メがあるのですか、それは初耳です。もし、手が開いたら送ってください。
アルザル人といえば、六甲山の地下に基地を持っているという伝説のエイリアンですね。