足歩く

れはしげしさんという男性の体験談である。
しげしさんは幼少から実の両親と折り合いが悪く、育児放棄をされていた。唯一親身になって助けてくれた母方の祖母の死をきっかけに、人のオーラなどが見えるようになったという。
祖母の話については、『夏の魂』の前半に掲載している。
最愛の祖母の死後、しげしさんは父方の親族の元を転々とすることになった。そして十二歳になった年、また別の親族の家で面倒を見てもらうことになったという。
新しく世話になる家は一軒家の二階建てで、平屋が多い田舎の中でもかなり大きな屋敷だった。十二歳のしげしさんは、その家の表札で苗字を見て、そこが母の姉の嫁ぎ先であることが分かり安心したそうだ。
(よかった、今度はお母さんの方の親戚だ……)・・・(この続きはこちらから)

