「壁に耳あり」都市伝説は医療不信の風潮を反映していた?!
都市伝説というものは、時としてある特定の分野の人々の間で知られている限定的なものも存在している。その中に、医大生の間で伝わっていると言われる話がある。通称、「壁に耳あり」と言われるものだ。
話しは基本筋として次のようなものである。
ある大学の医学部に所属する学生が、解剖実習の際にメスで切り取った遺体の耳を持って壁に付け「壁に耳あり」と言った。その学生は死者の尊厳を冒す不謹慎だということで大学の退学処分となったという。
この話はバリエーションが豊富であり、学生については「非日常的な空間からくる緊張感から奇行に走った」というものや「実習に飽きてみんなを笑わせようとした」というものがある…(続く)