「家康影武者説」徳川家康は別人と入れ替わっていた?!
権力者や武将が、敵を欺くためもしくは味方を掌握するために自分の身代わり、いわゆる影武者を置くということは珍しいことではない。
江戸幕府初代将軍である徳川家康にも影武者が存在していたという説が存在しているが、それは一時的なものではなく家康自体が影武者すなわち全くの別人と入れ替わったというのである。
家康の影武者説は、明治35年に教育者村岡素一郎という人物の自著『史疑徳川家康事蹟』に端を発すると言われている。彼の説によると、関ヶ原の戦いのおよそ40年も前の時点で家康は若くして家臣の手により暗殺されており、世良田二郎三郎元信という人物に入れ替えられたというのである。家臣に暗殺されるという話は、家康の祖父松平清康にも酷似した記録があるが、実は家康の死を隠すために清康の話として改竄されたものではないかと言われているのだ…(続く)