古代ギリシアの超技術?!オーパーツ「アンティキティラ島の機械」の謎
1901年、考古学者ヴァレリオス・スタイスによって、地中海の島であるアンティキティラ島近海の海中に沈む難破船から、奇妙な遺物が発見された。靴箱サイズの破片で複数の歯車で構成されたこの物体は「アンティキティラ島の機械」と呼ばれ、オーパーツとして広く知られている。
現在、アテネ国立考古学博物館が所蔵しているこのアンティキティラ島の機械は、損壊し錆びて腐食した状態で発見され、大きい塊で縦およそ17センチメートル、横およそ15センチメートルほどであった。紀元前200年~紀元前60年ごろに作られたものと推定され、1950年代、科学史家デクレ・デソラ・プライスがX線などを用いて検査を行なったところ、機械内部には複数の歯車が内包され、それらが組み合わさっているということが確認された…(続く)