謎だらけの遺跡「モヘンジョダロ」滅亡は古代核戦争によるものなのか?
パキスタンのシンド州にあるモヘンジョダロは、インダス文明を代表する都市遺跡だ。今からおよそ4500年前に繁栄したモヘンジョダロは、多い時には40000人もの人々が生活していたと考えられている。「モヘンジョダロ」という呼び名は地名などではなく、現地の言葉で「死の丘」を意味している。
インダス文字もいまだ未解明であるため、繁栄当時どのような呼び名をされていた都市であるかも不明なのだ。また、「死の丘」と呼ばれていたのも、地元の人々がこの場所を恐れて近付かなかったことに起因しており、遺跡として発見されたのも1922年のことである。
モヘンジョダロは、地下に何層も遺跡が重なっており、赤外線調査によって7層にもなっていると言われているが、塩分を含んだ地下水における土壌の浸食や崩壊によって、発掘をより困難なものとしている。また、最大の特徴は、その高度な建設技術の痕跡である。排水・下水システムのほか、焼き煉瓦と石膏モルタルと使用した家づくり、貯水槽、沐浴場、計画的な街づくりといった、現在でも十分に通用する技術がもりこまれているのだ…(続く)