ジェットエンジンを搭載したロシアの高速列車「スピードワゴン」
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日本の新幹線やフランスのTGVなど、世界中で運用されている高速鉄道。近い将来にはリニアモーターカーを導入して、更なる高速化が見込まれている。
高速鉄道は開発競争も激しかったが、その昔は車輛のスピードを出すために様々な方法がとられていた。例えば旧ソビエト連邦は冷戦時代にアメリカの鉄道に対抗するため、ジェットエンジンを積んだ時速220キロの列車の設計を試みた。
このプロジェクトは「スピードワゴン計画」と呼ばれ、エンジニアが列車速度の新記録を樹立するために行ったもので、1970年には航空機Yak-40に使用されているAI-25エンジンを2基搭載した車輛を開発した。これはアメリカのニューヨーク・セントラル鉄道のM-497計画(コードネーム「ブラックビートル」)に対抗したもので、M-497計画でアメリカは時速184kmを記録していたが、ソ連側は「もし線路が耐えられるなら、時速220kmを出すことができた」と語っていたという…(続く)
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