首都圏・都市伝説怪人たち~都会に跳梁跋扈する奇妙な人々


首都圏・都市伝説怪人たち~都会に跳梁跋扈する奇妙な人々
東京を中心とする首都圏には日本で最も人口密度が高いエリアである。当然、都市伝説になる”怪人”が存在する確率「怪人度数」もマックスを表示している。首都圏は、怪人頻発地帯なのだ。
例えば、千葉県内の都市伝説で言うと「坊主男」だ。「坊主頭の男で奇怪な行動をする奴がいる。奴は妖怪っぽい。」こんな話を聞いたのはもう20年近く前の事。津田沼の代々木セミナールの同級生からだった。「坊主頭の怪人は、頭をこすりつけてくるんだ。奴は多分、何かの精だ」友人はこんな噂をつぶやいた。この男はバブル期まで噂されたらしく、「タマ」とか、「坊主頭の男」とも呼ばれた。
他にも新京成沿線には、「エマニエル」がいる。小柄で童顔の親父なのだが、奇天烈な行動に出るらしい。畑の大根を盗み、飲み屋などに押し売りしたり、酔っぱらって道路で熟睡し、交通機関を止めたりするという。また市川市本八幡駅前には「にゃあにゃあ姉さん」が噂された。買い食いする学生の肉まんやハンバーガーを横取りする猫のような姉さんらしい。一部の説によるとこの姉さんにはモデルがいるという。
また、なんといっても怪人「でかちゃり」は凄い。JR船橋駅周辺に出没する怪人で、2mぐらいの自転車で猛スピードで小学生を追いかけてくる。70年代末期~80年代前半の小学生はずいぶんと怖がったらしいが、実はこの「でかちゃり」は、うちの弟の先輩がモデルである。古風な番長だったその先輩は、子供になめられていかんと、バイクのエンジンを自転車に積載し、猛スピードで市川・船橋を爆走したのだという。
視点を神奈川に移してみると、更に濃い怪人が棲息している。筆者自身も横浜在住中に目撃した事があるのだが、「メリーさん」と称する老婆がいる。顔には白いメイク、全身白のファッションに身を包んだ怪女である。噂ではGHQの将校と恋に落ち、アメリカに帰ってしまった恋人を待っているとか、戦後の街娼の女親分とも言われた。ここ10年姿が見えないらしく、高齢だけに心配される。
また「ぽんぽんおじさん」も横浜市民の心をとらえて話さない。京急沿いに姿を現す怪人で通勤で満員電車に乗る人達をポンポンをふるって応援する。同名の沖縄出身の「ぽんぽんおじさん=おはようおじさん」が九州や新潟、滋賀で報告されているが、別人の可能性もある。この「ぽんぽんおじさん」はバイクで日本中を移動しているらしい。横浜は他にも関内で腹を出して踊るレゲエのおじさん「はらだし」や、本屋で大声で文庫を読む「朗読おじさん」が健在らしい。
一方、埼玉は若干弱い。せいぜい犬のような顔をした「犬面人」が出るぐらいであり、今後の怪人の活躍が期待される。都内にはかつて元祖怪人「なんちゃっておじさん」が活躍した。どうやら、この怪人は、メデイアの企画だったらしいが、後の都市伝説に大きな影響を与えた。他にも渋谷に出る「100m婆」などが妖怪ちっくで楽しい。この「100m婆」は厚底ブーツの女の子に100m競争を挑み、勝つと頭にかぶりつくらしい。
更に八王子には、「ミラーマン」という自転車に無数に鏡を取り付けた怪人がいるし、府中には三輪車で車に追い込みをかける「三輪車小僧」がいる。また、新宿には新聞配達をする「タイガーマスク」が今も活躍中だし、大森には漫画のキャラの再来と呼ばれている「座敷女」が徘徊している。
まさに首都圏は怪人王国である。かつて、我々は都市伝説や伝承から生まれたで”妖怪たち”を恐れてきた。だが疲弊しきった現在では、妖怪よりも人間が恐ろしく感じる事が多く、都市のウワサは”怪人たち”を生み出しつつある。都会の片隅で自己主張するモノたち。彼は乱れた人心を警告しながら、間違いなく百鬼夜行に興じているのだ。
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東京を中心とする首都圏には日本で最も人口密度が高いエリアである。当然、都市伝説になる”怪人”が存在する確率「怪人度数」もマックスを表示している。首都圏は、怪人頻発地帯なのだ。
例えば、千葉県内の都市伝説で言うと「坊主男」だ。「坊主頭の男で奇怪な行動をする奴がいる。奴は妖怪っぽい。」こんな話を聞いたのはもう20年近く前の事。津田沼の代々木セミナールの同級生からだった。「坊主頭の怪人は、頭をこすりつけてくるんだ。奴は多分、何かの精だ」友人はこんな噂をつぶやいた。この男はバブル期まで噂されたらしく、「タマ」とか、「坊主頭の男」とも呼ばれた。
他にも新京成沿線には、「エマニエル」がいる。小柄で童顔の親父なのだが、奇天烈な行動に出るらしい。畑の大根を盗み、飲み屋などに押し売りしたり、酔っぱらって道路で熟睡し、交通機関を止めたりするという。また市川市本八幡駅前には「にゃあにゃあ姉さん」が噂された。買い食いする学生の肉まんやハンバーガーを横取りする猫のような姉さんらしい。一部の説によるとこの姉さんにはモデルがいるという。
また、なんといっても怪人「でかちゃり」は凄い。JR船橋駅周辺に出没する怪人で、2mぐらいの自転車で猛スピードで小学生を追いかけてくる。70年代末期~80年代前半の小学生はずいぶんと怖がったらしいが、実はこの「でかちゃり」は、うちの弟の先輩がモデルである。古風な番長だったその先輩は、子供になめられていかんと、バイクのエンジンを自転車に積載し、猛スピードで市川・船橋を爆走したのだという。
視点を神奈川に移してみると、更に濃い怪人が棲息している。筆者自身も横浜在住中に目撃した事があるのだが、「メリーさん」と称する老婆がいる。顔には白いメイク、全身白のファッションに身を包んだ怪女である。噂ではGHQの将校と恋に落ち、アメリカに帰ってしまった恋人を待っているとか、戦後の街娼の女親分とも言われた。ここ10年姿が見えないらしく、高齢だけに心配される。
また「ぽんぽんおじさん」も横浜市民の心をとらえて話さない。京急沿いに姿を現す怪人で通勤で満員電車に乗る人達をポンポンをふるって応援する。同名の沖縄出身の「ぽんぽんおじさん=おはようおじさん」が九州や新潟、滋賀で報告されているが、別人の可能性もある。この「ぽんぽんおじさん」はバイクで日本中を移動しているらしい。横浜は他にも関内で腹を出して踊るレゲエのおじさん「はらだし」や、本屋で大声で文庫を読む「朗読おじさん」が健在らしい。
一方、埼玉は若干弱い。せいぜい犬のような顔をした「犬面人」が出るぐらいであり、今後の怪人の活躍が期待される。都内にはかつて元祖怪人「なんちゃっておじさん」が活躍した。どうやら、この怪人は、メデイアの企画だったらしいが、後の都市伝説に大きな影響を与えた。他にも渋谷に出る「100m婆」などが妖怪ちっくで楽しい。この「100m婆」は厚底ブーツの女の子に100m競争を挑み、勝つと頭にかぶりつくらしい。
更に八王子には、「ミラーマン」という自転車に無数に鏡を取り付けた怪人がいるし、府中には三輪車で車に追い込みをかける「三輪車小僧」がいる。また、新宿には新聞配達をする「タイガーマスク」が今も活躍中だし、大森には漫画のキャラの再来と呼ばれている「座敷女」が徘徊している。
まさに首都圏は怪人王国である。かつて、我々は都市伝説や伝承から生まれたで”妖怪たち”を恐れてきた。だが疲弊しきった現在では、妖怪よりも人間が恐ろしく感じる事が多く、都市のウワサは”怪人たち”を生み出しつつある。都会の片隅で自己主張するモノたち。彼は乱れた人心を警告しながら、間違いなく百鬼夜行に興じているのだ。
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