知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

エネルギッシュな政策

2011年01月14日 | 国家論
今、日本に必要な政策は、
 劇的な変化
です。

実行にエネルギーが必要なものばかりです。

一番エネルギーがいらないのは、
 前年踏襲型の戦略
です。

 これは、昨年もやりましたから、そのままの基準で行きましょう。
この場合、反対がでにくいので、決定が楽です。

行政の予算が前年度踏襲型で決まり、
 各省庁の予算の割合もあまり変わらない
のは、そういう理由からです。

たとえば、
 本年度は、このプロジェクトを立ち上げるので、これだけの予算をください
ということになったら、
 なんで、お前の所だけ増やさんければならないんだ。
 本当に必要なのか。
 本当に成果が出るのか。
など、追及が始まります。
そのため、それに耐えうるだけの資料と、根回しが必要となります。

これは、会社も国家も同じです。



ただ、このような予算や政策、戦略の決定は、
 同じような結果しかうまない
ので、うまくいっていないときは、さらに、うまくいかなくなります。

そこで、補正予算を組んで緊急対策をするわけですが、
 緊急であるため、内容が詰められていないことが多く、施設の改修や、対象者へのばらまき
など、
 ただ、予算を使い切ればよい
というようになってしまい、
 あまり波及効果が生まれない
わけです。

今、必要なのは、新しい国を作るぐらいの劇的な変化です。

それを、政権交代に求めた国民は、見事に裏切られました。
理由は、官僚のほうが一枚も二枚も上手だったからです。
さすが、知的能力が高い人たちの集団です。
はじめは、どうなるか不安になった官僚も多かったと思いますが、
 今では、うまくコントロールし、仕分けもなし崩し的に結局はあまり変化がないように戦略を練っているようです。
民主党も虫の息なので、官僚と徹底抗戦で立ち向かう体力すらありません。

メディアには検証能力がないので、
 最初にインパクトのあることをいって、あたかもやっているかのように報道させれば、
 その後、どの程度の効果が生まれているのか
については、よくわからないまま終わってしまいます。
(現象番組など、難しい番組は、固いといって視聴率が取れないという理由があります。
メディアの社会的意義について、メディア論などを大学で専攻したモチベーションの高い社員が、
番組を企画してもそんな検証番組は、数字とれないだろ、スポンサーがおこってくるぞってな感じで、没になる。)


劇的な変化には、エネルギーが必要なので、もっと若い世代が政治に関心を持って、
 お年寄りに引退してもらって、進めていく
必要があります。

国会でも、手作り紙芝居ではなく、大型モニターを設置して、
 パワーポイント
などを使ったり、
 詳細なデータをネットで取り出したり出来るようにすればよい
わけです。

テレビ中継も楽ですし、字幕を入れれば、聴覚にハンディーがある人もわかります。

管直人が経済用語で困ったら、
 正確にお答えしたいので少々お待ちください
といって、
 スマートフォンで検索して答えればよい。

 ウィキペディアでは、・・・・
そうなれば、だれも、そんな馬鹿な質問はしなくなります。


今、世界中で、大洪水が起こっています。
これによって、世界的な損失は莫大なものとなっています。
地球規模でみた場合、地球から資源が消滅しているということなので、
 地球の人は損をしている
わけです。

オーストラリア、ブラジル、南アフリカ、東南アジア、イギリス、スリランカなどの大洪水の被害は、
 地球の財産が逸失している
ということです。

国家は、視点を広げてみれば、
 グループ企業みたいなもの
なので、
 天候が温暖で他国が富めば、その国の富が貿易によって他の国に流れる
ので、
 みんなが恩恵を受けられる
ことになります。

反対に、
 他国が自然災害によって壊滅それば、貿易ができなくなるので、他の国も貧しくなる
ということです。

WINWINの関係を築いていくことが、
 結局は、皆が豊かに暮らせる
ということにつながります。


そのためには、地球温暖化をなんとかしなければなりません。

厳密な証明はされていませんが、
 今回はラニーニャ現象が起きている
とのこと。
エルニーニョがスペイン語の男の子。
ラニーニャは女の子で、
 エルニーニョとは、逆の所の海水温が上昇する現象とのことです。

異常気象が地球温暖化によるものかも証明がなされているとはいえませんが、
 原因である可能性は極めて高い
といえると思います。

寒波、熱波、大洪水、干ばつなど、
 地球環境が悪化すれば、そのために対策コストや復興のコストがかかる
ことになります。

そうなることを見込んで、国家予算の多くの割合を、
 環境エネルギー戦略に集中投資
できれば、
 次の時代と主導的な地位(利益)と社会貢献
という2つのものが手に入ると思います。

これが、商人の基本だと思います。

 誰かの役に立ちながら、利益を得る。

これは、前年踏襲型の予算組では実現できません。
コメント
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