あれから5年。
神戸の時とは違い、遅々として進まない復興。
それはやはり福島第一原発のせいでしょう。
あの日、テレビの生放送で原子力発電所の建物が爆発するのを見て、日本という国の終焉を思い描いたのは私だけではないはず。
その福島第一原発の解体も、周辺の除染作業も進むメドさえも立たぬまま、去年、無理やりに再稼働させた原発。
この数年間、政府や東電が言うような電力不足による大規模停電など一度も起きていないのになぜ、再稼働が必要なのでしょう?
様々な理由が掲げられてはいますが、政府や東電の発表はどれも説得力に乏しいものばかり。
結局は一度作ってしまった原発を解体するコストと技術と廃棄物処理の場所が足りないために使い続けるしかないというのが現状でしょう。
子供達、孫達の世代にツケを回すあの人達は今、どんな顔で自分の子供と向き合っているのでしょうね。
5年が経ち、
あの日に被災された方々は今、心から笑えているのでしょうか?
少しでも心の傷が癒え、
春の訪れを感じて微笑む事ができるような、
そんな日々であってほしいと、
私は思っています。
そしてあの地震で亡くなった大切な家族の方々も、天国でそう想ってくれているのではないでしょうか。
心も大地も、
本当の意味での復興を、
心より待ち望んでおります。