7・24 light,miikoさん「イイネ」アリガト。daininomichi,bellsan,monogarmyさん「イイネ&応援」アリガト。
7・25 light,goohanasaku,monokaemyさん「イイネ」有難う。各地から梅雨明けのニュースと共に熱暑が襲い始めました。熱中症に気を付けつつ今年の夏を楽しんで乗り切りましょう。
25日は大阪松竹座で上演中の7月大歌舞伎公演を見に行きました。途中の心斎橋筋は丁度天神祭りの日と重なったせいか、10時40分頃でもいつもより人出が多くてまるでここでお祭りが行われているかのように錯覚しました。が主役はやはり外人さん、この暑い時期に何で大阪に来て買い物したり、心ブラするためにこんなに大勢の人が外国から来るなんて信じられません。
今回の公演、一番の目的はジジより10歳年下の人間国宝「片岡仁左衛門丈」のお姿拝見。
演目・出演者は
1「色気噺お伊勢帰り」 中村雁治郎・中村扇雀・中村芝翫・中村壱太郎・中村隼人・中村秀太郎
2「厳島招檜扇(日招ぎの清盛)」 片岡我當・中村時蔵・中村壱太郎
3「義経千本桜(渡海屋・大物浦) 片岡仁左衛門・尾上菊之助・中村雁治郎・中村孝太郎・市川猿弥・坂東弥十郎
1 間抜けな左官(雁治郎)と色男の大工「芝翫」などのお伊勢参りご一同が帰途廓で精進落としをしたことが発端で長屋で待つ女房連や追っかけてきた遊女たちが入り乱れて丁々発止の大阪にわか芝居の流れを見せる松竹新喜劇の作品を歌舞伎風にアレンジした作品。と言うより中村雁治郎に充てた作品と言えよう。当の雁治郎は適役、熱演で客席を和ませいかにも関西歌舞伎風の舞台が楽しめた。
2 栄華を極めた平清盛(我當)が厳島神社の遷座の式を取り仕切り、仏御前(時蔵)と祇王(壱太郎)が舞を奉納中に仏御前が突然清盛を襲いこれを手に持った檜扇で撃ち落とした清盛。清盛が祈りと共に檜扇で夕日を招くと再び夕日が登り始めたという清盛の絶大な権勢の様を、歌舞伎の様式美に溢れた豪華な一幕で見せる。我當さん貫禄ですが、最近耳の遠いジジにはチョット台詞が聞き難かった。何か舞踊劇の方が良かった。
3 兄頼朝の追手から逃れ九州へ向かう義経の一行が大物浦の渡海屋銀平(実は死んだはずの平家の残党平知盛)、銀平の娘は実は安徳帝で女房が典侍の局という設定。そこで船待ちしている時に鎌倉から追手が来、亡霊の銀平は知盛として鎧姿で姿を見せ戦うが敢え無く敗れ、典侍の局は自害し、安徳帝は何故か義経に委ねられる。力尽きた知盛は身体に大碇を巻き付け西海に沈む。
2枚目姿の銀平で登場した仁左衛門さん、亡霊を思わせる青っぽい化粧ですっくと立つ姿は関西歌舞伎の2枚目として健在ぶりをいかんなく発揮。戦闘場面では全身が矢に刺さり血まみれになった衣装と隈取風の歌舞伎化粧で口の中まで血塗られた壮絶な最期を歌舞伎芸の極致と思わせる見得や立ち回りを交えて幕切れまで息もつかせない熱演でお元気な所を遺憾なく発揮されてジジも力を頂きました。
菊之助の義経は只々美しくだんまり美?を見せる辛抱役。セリフも明瞭清廉で適役。ここでも雁治郎と猿弥が3枚目風ながら見せ場がタップリで好演。最後は花道で弁慶(弥十郎)が見得を切り退場。と話の筋書きも面白く、歌舞伎の醍醐味が盛り込まれた1幕で十分楽しめ満足しました。(敬称略)