塩田平のランドマーク”独鈷山”の頂上からの眺め。
この景色も、もう見ることはなくなってしまった。
足掛け14年にわたる、東京と信州(上田)との二拠点暮らしに終止符を打った。
6月に、市の「空き家バンク」に登録したのだが、すぐに買い手が現れ、内見、契約、引き渡しととんとん拍子に進んだ。
そのお陰で、ここ一カ月はとても忙しかった。
家具や冷蔵庫やテレビなどの家電、草刈り機などの農機具はもちろん、寝具や食器なども引き取っていただけた。
味噌づくりの道具、餅つきの臼や杵、そば打ちの道具など、私の道楽の遺産(?)もそのままだ。
お陰で、こちらは立ち退くのがずいぶん楽であった。
今、地方には空き家が増えており、田舎暮らしをしたい人には住宅を手に入れるチャンスかもしれない。
それも、東京に比べれば、信じられないほどの価格で手に入る。
現役の人でも、PCやネット環境さえ整えれば、どこででも仕事は出来る時代である。
新たな住人も東京の人で、ご主人は、PCを使って仕事をされるそうだ。
奥様は、野菜作りや、味噌づくりなどしたいとおっしゃっていた。
東京と信州を行ったり来たりしながら楽しんできた田舎暮らしを思うと、ちょっぴりさみしさも感じる。
そうはいっても、年齢を考えると潮時かとも思う。
今日は、湯ノ丸の頭には、きっと真っ白な入道雲がもくもくと湧き上がっていることであろう。