週に一日、知人の5歳になる坊やをお預かりしている。
時にはムカつきながらも、いろいろ体験している。
トイレで用を済ませた後、その子は水を流さずそのまま出てきてしまった。
ここは、「きっちりしつけてやらなければいかん」と、そのことを家内の耳に入れた。
家内の口から出たことは・・・。
「あの子のうちのトイレは、手を触れることなく、水を流すまで自動でやってくれる」
「それに慣れているものだから、用を済ますと、そのまま出てきてしまうの」
片や、我が家のトイレは「スタンダードモデル」。
便座の蓋を下ろし、レバーを引いて水を流す、それらはすべて手作業でやる。
勢い込んで「指導」の一つもしてやろうとした自分が、拍子抜けしてしまった。
考えてみれば、まだこの歳では、おうち以外で生ずる全てのことに、対応力が備わっていなくても当然である。
むしろ、他人の家で大人の手を煩わせずにトイレを済ませる、そのことをほめてあげよう。