聞きたいことがあって、オーディオ・メーカーのサポート窓口に電話をした。
ところが、電話がいきなりプチッと切れてしまう。
カリカリきながら、その会社のWEBサイトでチェックしてみて驚いた。
「事業活動を停止、破産手続き開始の準備に入る」と掲載されていた。
さらに、サポート情報のページには「問い合わせや修理依頼のメールには一切返信できない」とあった。
昭和世代には、オーディオを趣味にする人が少なくなかった。
一昔前、今のように家電量販店が方々にあるという時代ではなく、商品の揃った「秋葉原」まで出かけた。
ああでもない、こうでもないと言いながら、何べんも足を運び、望みの構成に近付けるのが楽しみであった。
アンプ、スピーカー、レコードプレイヤー、カセットテープデッキ、FMチューナーをラックにセットしたのが最初だった。
もちろんアナログの製品であり、デジタルと名のつくものは何もなかった。
時代は変わり、今のアンプは私にとって4台目であるが、ソースはデジタル中心になった。
USBメモリーを挿したり、スマホやインターネットなどに繋ぐことが、当たり前に出来るようになった。
音楽はダウンロード・サイトで購入するのが、世の潮流のようだ。
横着ものの私には、インターネット・ラジオを流しっぱなしにしておくのがラクチンでいい。
デジタル化、インターネットの拡がりにより、昔とは製品の選びかたが違ってきているのは間違いないだろう。
かっては、総合電機メーカーはもちろん、たくさんのオーディオ専門メーカーが製品を出していた。
残念ながら、私の記憶にはあっても、その後、名前を聞かなくなったブランドもある。
時代の波を捉えられず、消えていったのかもしれない。
私の使っているアンプ、スピーカーは、故障など全くなく使用上なんの問題もない。
市場には一定の評価をされているメーカーに見えたし、まだまだ使うつもりでいる。
困るのは、なにか困ったときにサポートが受けられないのはつらいのである。