ちょっと切ない話を一つ。
年を重ね、近頃テレビの音が聞き取りにくくなっている。
他に指摘されるまでもなく、ボリュームは年々大きくなっていることは自覚している。
「耳が遠い」というより、聞こえている音を「認識する能力の衰え」を感じている。
それでも、アナウンサーの声だけは、ほぼ問題なく聞き取れる。
それは、アナウンサーの人たちは、発声の基本から訓練されているからのように思える。
聞き取りやすいのである。
それに反して、ドラマや映画の、人がささやくようなシーンは全くお手上げである。
そこで、「手元スピーカー」というのがあることを知り、早速購入した。
年寄り向きの商品らしく、取説の文字は大きく、ケーブルの接続も分りやすい。
① まず、送信機とテレビとを光ディジタルケーブルでつなぐ。
② 送信機の電源ケーブル(USB)のACアダプターをコンセントに挿す。
③ テレビの音声出力をPCMに設定。
④ リモコンとしての機能するように設定。
⑤ スピーカーを送信機に載せ充電。
以上でセット完了となる。
ワイアレスなので、テレビとの距離の制限以外は置き場所は自由である。
また、それ自体がテレビのリモコン機能もそなえているので、とても便利である。
聴いてみると、心配していた、テレビの音声に対する音の遅延を感じることはない。
すぐそばから音が出てくるので、テレビのボリュームをうるさいほど挙げなくても済むようになった。