菅原道真公(菅公、天神さま)の祀られている「太宰府天満宮」の御本殿が大改修されている。
工事中の現在は、本殿の前には「仮殿」が造られいて、そこで参拝するようになっている。
この仮殿が見られるのは「修復が終わるまで」で、この間だけがチャンスなのである。
仮殿の屋根には草木が植えられ、自然の森の一部のようである。
うしろのシートで覆われたのが工事中の「御本殿」である。
御本殿の前にある梅が「飛梅」。
菅公が京を離れる際、「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」と詠んだ、その梅が飛来したと伝えられている。
菅公にご縁のある「梅」であるが、太宰府には、梅にちなんだ名物に「梅ケ枝餅」がある。
参道にはあちらこちらに梅ケ枝餅のお店があり、お店の前で写真を撮るインバウンドのお客様も多い。
買ったお餅を、歩きながら、おいしそうにお餅をほお張っている。
小腹が空いた時間にもなり、私も焼きたてをひとつ買う。
アツアツのを手渡してくれるので、海外からの観光客の流れに交じって食べながら歩くことにする。
あんこの入ったお餅には、梅の花の焼き印が押されているのが特徴。
歩き疲れたあと、程よい甘さがとてもおいしかった。
天神様の参拝では、周囲から聞こえるのは殆んど外国の言葉であった。
「梅ケ枝餅」は、不遇の日を過ごしていた菅公に、ある老女が梅の枝を添えておくったのがその由来とされる。
外国の方も、そんなことはSNSなどで事前調査済みなのであろう。