「公園の池で育ったカルガモが飛んだ!」というメッセージが届いた。
卵のときからずっと、このカルガモを見守ってきたグループの一人からの情報である。
連日、走りながら羽をパタパタさせ飛ぶ練習はしていたが、水面あるいは地面から足が離れるところまではいかなかった。
ついに浮上したというではないか。
まだわずかな距離を飛んだに過ぎないが、大空を自由に飛び回れる日も近い。
そうなったときには、どこか、もっと広いところにに飛んで行ってしまうのであろうか。
この子に癒されてきた者とすれば、その日が来るのはとても寂しいことである。
「飛べ~!」、「飛んで~!」と気合を入れてきたくせに、勝手なものだとは思う。
みんなで、「来年、いいお相手を見つけて帰ってきてくれたらいいね」と話しているのである。