「スマホ脳」 新潮社(刊) アンデシュ・ハンセン(著)、久山葉子(訳)
聞きなれない単語も少なくなく、時には苦労しながらも興味深く読んだ。
この本を読んで、スマホは手を延ばせば取れるところから、すこし遠ざけて置くようにした。
ついスマホを手に取ってしまう動きを減らそうと試みている。
私たちは、インターネットやSNS、スマホやタブレットが、あって当たり前の社会に暮らしている。
本書によれば、それは人間の歴史上一瞬のことであり、我々の脳はデジタル社会に適応しているわけではないという。
ちゃんと理解できたわけではないが、デジタル社会が精神に与える影響について分かったような気がする。
著者は、「技術の発展は速く、その影響に関する研究が追いつかない」と指摘されている。
いま研究成果として現れているものは、数年前に計画され、調査・分析されたものだという。
これから着手されるテーマに結果が出るのは数年後ということになる。
ITの世界はさらに高速になり、多くのプラットホーム、アプリケーションが提供されるであろう。
本書で危惧されるようなことが、数年後どうなっているのか・・・。
その時点で、もう一度本書を読み直してみたいと思う。
それまでは、本書に「デジタル時代のアドバイス」としてまとめられていることに留意していきたい。