池の柵に足を架け、身を乗り出し、虫捕り網を持つ手を精いっぱいのばす子供がいる。
その先には、水面から突き出した棒の先に「シオカラトンボ」がとまっている。
惜しい!、網はトンボまでは届かない。
子供にトンボを捕らせてもあげたいが、その一方、「トンボよ、逃げろ!」と応援もする。
近くの小さな公園はその二辺に用水が流れ、園内に入ったところに池がある。
用水には蛍が舞う。
その時期には街灯が消され、蛍がよく見えるよう配慮される。
池には蝶やトンボが飛び、鯉や亀が泳ぎ、いろいろな野鳥もやってくる。
生物の生息するこの空間を維持するのに、多くのボランティアの方が活動されている。
頭が下がる。