はーちゃんdays 2

大学生の娘と高校3年生の二人の子供の父親。

追読人間臨終図巻 Iを読んだ。

2021年06月23日 | 買った本、読んだ本






著名人の最後を淡々と作者の思いを踏まえて書いてある奇書と行っていい本です。
漫画版も出ています。

当たり前かもしれませんが、病院で苦しんで苦しんで孤独に亡くなっていく人は少ないです。
多くの方は自宅で静かに、家族に見守られながら息を引き取っています。
癌の痛みや苦しみは現代の方がコントロールできているように思いますが、昔の方がいわゆるポックリとなくなる人が多いように思いました。
昨日までは家で食事をして家族と会話をしていて、朝は寝たまま亡くなっている。そういう苦しくない死に方、私からすると理想的な死に方ができていると思いました。
余分な酸素吸入や点滴によって無理やりに生かされる命がいかに無理をしているのか?
安らかに息を引き取る邪魔をしているのかということをこれからは考えていかなければいけないと思います。
自分で自分の死に様を決めることができない日本、意識がないように見えても実は体を動かせないだけで、いろいろと頭は動いていて万年金縛り状態になった時、ブロイラーのように栄養が注ぎ込まれ、タンが増えれば気管に管を押し込まれ、排泄はおむつで自分ではどうしようもない、そんな状態で生きていたい人はどれだけいるのだろうか?
実際に日本の平均寿命を伸ばしているのはそういった寝たきり老人であることは間違いないし、自分自身も常にそういう状況になる可能性も考えておかなければいけないと思います。





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