いつもは美しいアートを使った手作りのアートお葬式・装飾の情報を、海外の事情を中心に書いていますが、
今の未曾有の放射能危機に、日本の放射能関連の情報の海外での検証を主に発信しています。
日本政府と、海外の放射能専門家などの検証はかなり違います。
今日はフランスの放射能専門家・クラリッドの所長である、シャレイロン氏が6月1日に日本で記者会見した様子をご紹介します。
これ→http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011060101001126.html
「基準20ミリシーベルトを批判」 仏の汚染調査団体
記者会見するCRIIRADのシャレイロン研究所長=1日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ
福島第1原発事故を受け、5月下旬に福島県などで放射線量を測定したフランスの放射性物質の汚染調査団体CRIIRADのシャレイロン研究所長は1日、都内の日本記者クラブで記者会見し、日本政府が計画的避難区域の基準とする年間20ミリシーベルトの積算被ばく線量について「高すぎる」と批判した。
シャレイロン氏は、事故直後に周辺住民は大量に被ばくしているとみられ、数値をより低く設定する必要があると指摘。「20ミリシーベルトという基準は外部被ばくだけで、呼吸や汚染された食品の摂取による内部被ばくは含まれていない」と批判した。(共同)
記者会見の文字おこしです。
以下転載。
フランスの放射性物質の汚染調査団体CRIIRADは、チェルノブイリの事故の後作られた団体です。
設立動機は、フランス政府が、「フランスはチェルノブイリの影響を受けていない」と嘘をついたために、民間で調査しようという目的で設立された団体です。
嘘を許さない、自分たちで放射能を測定するために政府からも、団体からも独立した立場をとっており、目的は、市民に正確な情報を提供することです。
原発に賛成とか反対とかではなく、すべての放射線から市民を守るのが目的。
フランス政府が、チェルノブイリ事故当初、ヨウ素剤を配布しなかったり、また食物摂取制限をしなかったために、牛乳や、葉物野菜からも被曝をした。フランス市民はしなくてもいい被曝をしてしまった。
福島の事故が起きた翌日3月12日から活動を開始した。事故直後、市民は、情報の面でも、放射線防護の面でも、非常に不十分対策しかとられなかった。
IRSNのシュミレーションでは、3月15日に東京もかなり放射線が行っている。
東電発表のデータを見ただけで、相当の量の放射線が周辺地域に流れた事が推測される。
放射能はその後も出続けている。もっと早く対策をとられるべきだった。避難が必要だった。特に事故直後の。
その後かなり遅くなってから避難区域が設定されたが、これは科学的情報に基づいて合理的判断をしたものではなかった。
......(かなり長くなりますので、以下、省略)
その後、質疑応答で、長崎大学の山下教授の件なども取り上げられています。
CRIIRADは、6月中に福島市内で食品測定を、次にホールボディカウンター測定を予定、体内汚染がわかるセンター機能を果たしていきたいとのこと。
また、日本人みんなが大変懸念している「高度汚染食品チェックのリスト」にも触れられています。
フランス・クラリッドの放射能拡散シュミレーションなど
→http://www.irsn.fr/EN/news/Documents/irsn-simulation-dispersion-jp.pdf#search='IRSNのシュミレーション'
また、海外のメディアに東北地方の人が肺炎で亡くなったり、入院している方々が多くなっているが、それが放射能被爆による症状ではないか?との記事が出ています。
チェルノブイリでも肺炎症状が出たらしいです。
少なくとも、11人が肺炎で死亡。150人くらいが入院中。例年の今頃に比べて、5倍、6倍の肺炎発症率らしいです
震災の瓦礫などがそのまま放置され、埃とかが多いのが原因かもしれませんが、
東北の方は津波や地震で復興に一生懸命ですが、放射能の情報も気をつけてご自身で、収集されたほうが良いようです。
日本政府は危険を教えてくれないようです。
管さんの不信任決議が否決されたようですね。。。
まだ当分、現政府による情報隠蔽が続くようです。
しかし、海外のメディアや専門家が情報発信してくれていますので、また何か海外の情報があれば、アップします。