Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

やまびこ号にて

2012年10月30日 | 日記
あっと言う間に10月も終わり。
やまびこ号で仙台に向かう車中です。

明日は名取市の仮設住宅集会所で、
友人の高奈美香さんと一緒にコンサートを。

こういう事は少々タイトなスケジュールでも
やりたいなと思います。
ほんの小さな働きですけれどね。
小さな輪で人に出会えるので、好きです。

ところで、仙台に行く時は大概いつも東北新幹線「はやて」でした。
大宮の次の停車駅はもう仙台です。

それが今日は珍しく「やまびこ」。
停車駅が多いのです。
福島までは山形に行く「つばさ」と一緒で、
そこで切り離しのため少し停車します。

停車中の窓からホームをぼんやり見ているうち、
遠い子供の頃の記憶が次々と浮かんで来ました。

子供の頃、母と一緒に田舎へ行くのに乗った特急「あずさ」。
あの「あずさ2号」で有名なあずさです。

昔の子供にはよく霜焼けが出来ていました。
私のほっぺたも「りんごみたい」と言われるほど赤くなり、
それがまたかゆくてかゆくて、、、
列車のシートにこすりつけた事。
きっと冬だったのでしょう。

停車中にホームの売店に買い物に行くと言う母に、
「その間に電車が動き出して、
私一人どこかへ連れて行かれるから、
お願いだから行かないで」
と、すがった事(笑)。

ま、結局母は買い物に降りて行き、
ほどなくして何事もなく戻って来たのですが、
あの数分間(もっと短かったか)の
祈るような気持ち。

それから、あれは田舎からの帰りだったか、
見送りに電車の中まで乗って来た伯母が私に持って来てくれたお土産。
ぺんてるのクレヨンだったかな?
そして私はまた「おばちゃん、早く降りないと電車が、、、。」

私の基本的なパーソナリティは心配性でしょうか?(笑)

今なら、たとえ一人でどこかへ行ってしまっても
何とかなるわと思えるのですが。

きっと根っこは怖がり屋なのかもしれません。

冷凍みかん。
面白い形の透明の容器に入ったお茶。

そんな脈絡もない断片や思いが浮かんでは消え。




そして、列車は静かに動き出しました。

すっかり忘れていた子供の自分との邂逅でした。