Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

旅日記その18(ガリラヤ湖1)

2016年05月23日 | イスラエルツアー2016
前回の投稿から一ヶ月以上も空いてしまった。
毎日毎日気に掛かっていたけれど、なかなか続きを書くモードに心が切り替わらなかった。

ツアーをご一緒させて頂いた中には、熊本の地震でご自分達も被災されながらも、地域の拠点として頑張っておられる牧師ご夫妻がおられる。

たくさんの旅行の写真を改めて見直していると、涙が出て来る。

神様、どうぞ先生方を今日もお支え下さい。


さて、旅日記だが、実はまだ二日目。
テルアビブからカイザリヤへ行き、カルメル山を経て、ナザレ、カナと盛りだくさんなこの一日で時計が止まったままだった。

本日の宿、ガリラヤ湖畔のキブツ・ギノサルのホテルへ。ここで二泊する。

広々とした緑の敷地が美しいホテルだ。


ガリラヤ湖畔まで歩いて行けると言う。
朝焼けが5時半頃から始まり、日の出は6時ちょっと前だと言われれば、少し頑張って早起きしようかと言う気になった。
晴れる事を願って・・・

翌朝、暗いうちに起き出して湖畔への道を急いだ。

まだ墨絵のようなガリラヤ湖。
©Kentaro Momiyama

少しずつ明るくなって行く。


湖畔で静けさに包まれていると、時間の感覚がなくなる。
気がつけば、もう日の出の時間と言われた6時を回っていた。

なぁんだ、今日は曇って日の出は見えないんだね、と帰りかけて、それでも後ろ髪を引かれて振り返ったら、

ガリラヤ湖に朝日が

日の出と、対岸の山々の間から太陽が顔を出すまでには、タイムラグがあったのだった。


これを見た途端、様々なシーンが次々と胸に迫る。

二千年の昔、漁師であったイエスの弟子たちは夜通し網を下ろしながら、何度この朝日を見た事であろうか。

湖のほとりにいた群衆に向かって(もしかしたら、この辺りだったかもしれない)、イエスは舟から教えられた。

ある時は、嵐で逆巻く水を、イエスは言葉で鎮められた。

またある時は夜明け頃、嵐の水面をイエスは歩いて弟子たちの乗る舟に近づかれた。

そして、復活のイエスは、この湖の岸辺で弟子たちのために朝食を整えて待っておられた・・・

何だか懐かしいような気持ちになるから不思議だ。
私にとっては、子供の頃から何度も何度も聞いて来た話の、その舞台だからだろうか?

もちろん、それもあるだろう。
けれど、むしろそれは二千年と言う時を隔てて、イエスと同じ場所に立っていると言う感動だ。

やっぱり、イエスの一番弟子ペテロが書いた事は本当だと思った。

「あなたがたは、キリストを見たことがないのに愛し、今見なくても信じており、言葉では言い尽くせないすばらしい喜びに満ちあふれています。それは、あなたがたが信仰の実りとして魂の救いを受けているからです。(ペテロの手紙第一 1章7, 8節 新共同訳)」

©Kentaro Momiyama