Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

20年で世界は変わる

2017年07月31日 | 日記
私の父は自動車の整備士だった。

もう、とっくに引退しているけれど、
今でも私たち夫婦は車の事は何でもまず父に相談する。

頼りになる専門家だ。


1950年代、若かりし父は地元で缶詰工場だか肥料工場だで働いていたそうだが、

「これからは自動車だ!」

そう考えて、単身上京。

丁稚奉公みたいな待遇で辛酸を舐めながら
自動車整備の技術を習得した。

60年代には当時日本にあったアメリカの会社で働いていたから、
ライシャワー大使刺傷事件の血のりがついた車のシートを交換してどうのこうの、、、
なんて話も聞いた事がある。



・・・そんな話を急に思い出したのは、

こんなニュースを読んだからですよ。

日本の大手自動車メーカー 電気自動車へシフト本格化


イギリスでは2040年以降はガソリン車やディーゼル車の販売を禁止すると政府が発表って。。。

2040年と言えば23年後の話。

これをまだまだと言うか、もうすぐと捉えるか。





20年なんて、すぐです。

20年前の私。
ついこの間の事のよう。
瞬きしたら、あっという間に今の私(笑)。


こんなに一瞬なのに、、、
自分はほとんど変わってない(つもり)のに、、、

私を取り巻く世界はものすごく、変わった。


あの頃はまだインターネットを電話線に繋いでた。
パソコンは、でっかいブラウン管のデスクトップ。
携帯は、小さな画面に黒いドット文字が並んでいただけ。


それが今では、無線LANで動画までサクサク見られる。
薄くて軽いノートパソコンで、外出先どこでだってネットにアクセスして作業ができる。
スマホ一つでモノの売り買いだって出来るし、飛行機だって乗れる。


たった20年後にこんな世界がやって来るって、
想像していなかったなぁ。。。


でも、20年前に2017年には確かにこういう世界が来ると予測して、
先手先手で準備をしたり、投資をしたり、
新しい分野に乗り出したり、、、

こういう人たちは必ずいたはずだ。
この人たちは、次の時代の枠組みを作って行く人たち。


対照的に私を含めほとんどの一般人は、フォロワーとして、

「へぇ〜〜。こんな新しいものが出て来たんだ〜」

なんて、目を丸くしながら、
ちょっとずつ新しいものを自分の暮らしに取りいれて行くから、、、

結局作られた枠組みの中で、
労働や時間を差し出して賃金を頂き、
生活はカツカツ。


こういう構図になるわけだ。




「第4次産業革命」

こんな言葉がすごくリアルに迫って来る。

働き方もガラッと変わるはず。


以前このブログにこんな記事を書いたけれど、
私、今これをすごくリアルに感じている。



じゃあ、次の20年を、どうやって生きて行く?



何も考えず、とにかく目の前の与えられた仕事を一生懸命こなす。。。

これを否定するわけじゃない。


けれど、時には視座を高く取って、
自分のいる場所、
世界が向かって行く所、
今後自分が置かれるであろう状況。。。

少し怖くても、そんな現実を直視する事も大切だ。


車の修理って、20年後には、もはや全く違うカテゴリーの仕事になってしまいそうだ。
コンピュータのプログラミングとかをカチャカチャやって、

「ハイ、修理終わり」

とか、そんな風になるのかも?


私の父が、もしも2017年の今、20代真っ盛りだったなら、、、
父は、何を生業にしていただろうか。