Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

日本一小さなピアノ発表会

2010年08月02日 | 日記
昨日の日曜日はベック・ピアノ教室の発表会でした。

…と言っても、生徒たった一人。
所要時間3分…くらいだったかな。

毎週日曜日の午後2時から、お茶の水クリスチャン・センターの地下のホールで
英語礼拝が行われています。

ホンの数名の小さな小さな集まりですが、
もう10年以上続いています。

私の夫が中心になっているので、私もそこには毎週出席しているのですが、
通訳なしの英語で聖書を読み、お話を聞くって、
新しい発見があったりして、なかなか興味深いのです。

さて、ここに来ているメンバーの娘さんが、
幼稚園に上がった頃からピアノに興味を示すようになりました。
毎週毎週パパと一緒にやって来ると、
礼拝が始まるまでの短い時間、一心に習った歌を弾いているのです。

「あ~。好きなんだなぁ~。」

こういう時が習い時。
ちょっと教えたら、音楽の世界がぐっと広がって楽しいだろうに、と
こちらがうずうずしながら見ていたのです。

時々、ちょこっと口を出したりしながら、
それでも遠慮しつつずっと眺めていたのですが、
彼女が小学校に入った秋にとうとう我慢できなくなって(私が)、
ほぼ強引に教え始めてしまいました(笑)。

だって、物事にはタイミングってあるんです。
今、教えれば、ピアノを弾くいい指が出来る、
今、始めれば、譜面を音に置き換えて行く作業がすっと入って行く、
身体でノッて弾く事を覚えられる。

そういう時期って逃したらもったいなさ過ぎます。
もちろん、それが過ぎたら終わり、という訳ではありませんが、
ずっとずっと大変になります。

そんな訳で、ちょっと手ほどきをするつもりでレッスンを始めたのです。
おうちには小さな電子ピアノを買ってもらいました。

彼女はとっても熱心に取り組んで、ずいぶん上達しました。
そう、やりたかった事が出来るようになる喜びって
格別なのです。

それで、始めて1年近く経った今、
ちょっとその成果を発表してもらう事にしました。
観客は、お父さん、お母さん、私のダンナさん、
それから礼拝に来ているメンバー二人。

弾く曲も16小節くらいの短い曲2曲と、
私との連弾曲1曲。

礼拝の始まる前のちょっとした時間を使って、
それでも、おおげさに、もったいぶって、やりました。
お父さんは、Macのソフトでプログラムを作って
スクリーンに映しました。
カメラのフラッシュも盛んにたかれました。

どんなに小さなステージでも、観客が少なくても
本番は本番です。

小さな彼女はさぞかし緊張した事でしょう。
でも、立派に初ステージを務めました。

この緊張が大事だなぁと思うのです。
そして、やり遂げた経験は、絶対自信になるはずです。
観客からは、小さなブーケも贈られました。

それを見守っていた大人たちは皆、幸せな気持ちになりました。

そして、私は…
つくづく、こういう瞬間が好きだなぁ、と思いました。

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