YUNUBI

YUNUBI=ユヌビは、私が嫁いだこの地の方言名だ。30年余の会社経営、子育てに良くも悪くも終止符をうった。

管財人と弁護士

2008-02-13 | Weblog
 管財人と弁護士、どちらも弁護士の資格をもってと名刺からは読み取れ、私らを挟んで相対する立場なのだとなんとなく判ったが、それについては取り立てて説明もなく債権者集会までの日を待つことになった。
 会社や夫名義の郵便物が届かなくなった。電気、水道、携帯電話それぞれの請求書も届かなくなった。そんなものかと調べて、電力会社や水道局等に支払いにゆく。とりあえず、今の住まいに居れる間は、生活を維持しなくてはならない。
 そうこうしている内に、彼らの支示で、評価価格の見積りに出した車がなかなか帰らない。当初、1万円位の見積りなら私らが引き取ればと管財人から支持され、弁護士の知人の車屋に査定に出したのだった。
 ところが、車屋は見栄えのいい夫の車を商品にするつもりで、中に入っていた夫の私物、小銭から免許証、着替え、諸々の書類、本等を大きな透明袋に無造作に放り込み社内の清掃を終えていた。
 誰がどう支示したのか、私らとは、関係ない第三者の車屋のこの行為で透明袋に放り込まれた夫の私物に、面白くないし憤りもあったが管財人に10万円を払えば引き取ってもいいといわれ、維持費がかかる車だが購入するよりしばらくは助かるとの判断をして10万円を払った。

 私は、パートをしながら日1日1日過ごす今の生活は、殆ど消費だけの生活だとわかっていたが、何かできる事はないかと仕事の説明会等に出かけるようになった。 収入の見込める仕事、組織を作らず、自分が頑張った分、自分に帰ってくる仕事を求めた。だが、仕事上の金銭ごとは、口座や契約書等今の状況によって、全て曖昧にならざるを得ず、どう動けばよいのか、今回の車屋の件は、精神的に袋小路に入った様になった。
 弁護士に口座を作る許可を得たり、些細な事を聞いたりしている内に、物事が事務的に流れ、同じ事を繰り返しているようなジレンマの中で、弁護士の存在に、私は空回りのストレスを感じるようになった。

 債権者集会の1週間前、何の音沙汰もなかった管財人から電話が入った。
これまでの状況確認と思いきや、私の答え方が気に入らなかったのだろう、免責が受けられないかも知れないと言う。
 弁護士なのに活舌が悪く語尾は何を言ってるのかわかりにくく上からたたみかける様に話すのも、この管財人の常なのかも知れない。
 私は、管財人と弁護士との意思疎通がない事に気が付いたが、会話はすれ違い電話の向こうの管財人の話を黙って聞いていた。
 この何ヶ月か、無意識だが人前も避け、裁きを弁護士に託した気になっていた。私は、会社を倒産させた悔しさがよみがえり、だんだん怒りがこみ上げてきた。
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