解らない事がある。人生半世紀を生きても解らない事がある。
私が持っていたアパートが競売にでる。このアパートは、利益が出せない海賊社員をのせた襤褸船の会社の為に、私がエネルギー全開で立ち上げた物件だった。企画、設計等、思い出すと、専用道路確保の為に、説得に回った11人の地権者、融資先への懸命の企画書のアピール、未熟な工事担当者を叱咤激励、いろいろな事があった。だから、完成した時の充実感や自信は言うまでもなかった。会社には継ぎ資金をつくり利益をもたらした。私が、働く若い人に1DKでもゆったりした住まいをとイメージして立ち上げた物件は成功だった。
借家人は、殆ど知人で半年前後の短期滞在が多かったが、1DKで光熱費込み5万の家賃は高いようでも、生活費の見通しがつき、オール電化で集金等の煩わしがないなど退去時に、感謝の意から贈答品が届くと嬉しく思った。
会社の倒産で、物議をかもしだす物件となることは、何となく予想していたが、私は守りたいと思った。破産手続きを依頼した弁護士を通じて、息子が引き継げる様にと、息子を巻き込んで融資先との交渉に懸命で、アパートの不動産鑑定は、弁護士が依頼した不動産会社だった。私の思惑は、このアパートが1年据置だった借金と、不動産鑑定の金額が同じなら、抵当権設定権を持つ融資先が、息子をアパートの存続人と認めてもらえるかもと期待したのだった。事実、息子は審査の為の書類を提出し、融資先からの依頼で、私が支払いをしてはいけない融資金額の支払金3ヶ月分に加え延滞金総額70万近くを、お金をかき集め払ったのだった。融資先の担当者は、きっと途中までは誠実に対処したのと思う。だが、私の法的立場を理解した上で息子から70万の支払金をせしめたのだとしたら?弁護士先生は、借金と不動産鑑定が同額で、抵当権設定の融資先が息子を融資引継者と認めるなら?と確かに言ったし、それで事が運んだと思っていた。
管財人が決定してから、この件はあっけなく白紙にもどった。あれ程、やりとりした弁護士や、融資先は息子から徴収したお金については、私がさりげなく触れてもそ知らぬ顔をしている。私は、自らの行動を悔やむことはないが、その時々の弁護士や融資先の対応を思い出すと、かつて、私が戦った銀行等の融資先の事務的で心ない対応を思い出す。管財人は、あなたに利益があることはありえないからといった。利益?息子が引き継ぐことで、私に何の利益が生じるというのだ、管財人の言う利益とは金銭の事で、私がこのアパートを守りたいという精神的誇りなんて論外のはずである。
それでも、裁判所の執行官と会い、アパートの建築時の情報、設計図のコピー等を提供し、私は、このアパートが競売にかかるまで半年以上の時間を要することを知った。競売に出ることは、金銭的には何のメリットもない不思議を思いつつ、気持ちが決まった。当面の住まいは、ここにする事を。引越し先はここにする。
先日は、管財人の支示で、郵便局の保険を解約して147366を弁護士事務所に届けた。これは、報告書に書いてから少なくとも7ヶ月以上経過している。すべてが、事務的に進むように見えて、自らの職務にだけ淡々と進む事柄の悪意を感じる。競売という複雑な選択をした融資先、何のメリットが?抵当権の放棄をするのだろうか?それでは、放棄した場合債権者に分配される金額がどれほど増えるというのか?この年になっても、社会の歯車の不思議な噛み合わせが解らない。
海岸で見つけた青いプラスチックのような物。夫が、クラゲの種では?との事、干からびてきた裏の赤いのは触手ではないか?海に詳しい夫でも見るのは初めてとの事。夫でも解らないことがあるのか?今日の出来事を不思議に開き直った。
私が持っていたアパートが競売にでる。このアパートは、利益が出せない海賊社員をのせた襤褸船の会社の為に、私がエネルギー全開で立ち上げた物件だった。企画、設計等、思い出すと、専用道路確保の為に、説得に回った11人の地権者、融資先への懸命の企画書のアピール、未熟な工事担当者を叱咤激励、いろいろな事があった。だから、完成した時の充実感や自信は言うまでもなかった。会社には継ぎ資金をつくり利益をもたらした。私が、働く若い人に1DKでもゆったりした住まいをとイメージして立ち上げた物件は成功だった。
借家人は、殆ど知人で半年前後の短期滞在が多かったが、1DKで光熱費込み5万の家賃は高いようでも、生活費の見通しがつき、オール電化で集金等の煩わしがないなど退去時に、感謝の意から贈答品が届くと嬉しく思った。
会社の倒産で、物議をかもしだす物件となることは、何となく予想していたが、私は守りたいと思った。破産手続きを依頼した弁護士を通じて、息子が引き継げる様にと、息子を巻き込んで融資先との交渉に懸命で、アパートの不動産鑑定は、弁護士が依頼した不動産会社だった。私の思惑は、このアパートが1年据置だった借金と、不動産鑑定の金額が同じなら、抵当権設定権を持つ融資先が、息子をアパートの存続人と認めてもらえるかもと期待したのだった。事実、息子は審査の為の書類を提出し、融資先からの依頼で、私が支払いをしてはいけない融資金額の支払金3ヶ月分に加え延滞金総額70万近くを、お金をかき集め払ったのだった。融資先の担当者は、きっと途中までは誠実に対処したのと思う。だが、私の法的立場を理解した上で息子から70万の支払金をせしめたのだとしたら?弁護士先生は、借金と不動産鑑定が同額で、抵当権設定の融資先が息子を融資引継者と認めるなら?と確かに言ったし、それで事が運んだと思っていた。
管財人が決定してから、この件はあっけなく白紙にもどった。あれ程、やりとりした弁護士や、融資先は息子から徴収したお金については、私がさりげなく触れてもそ知らぬ顔をしている。私は、自らの行動を悔やむことはないが、その時々の弁護士や融資先の対応を思い出すと、かつて、私が戦った銀行等の融資先の事務的で心ない対応を思い出す。管財人は、あなたに利益があることはありえないからといった。利益?息子が引き継ぐことで、私に何の利益が生じるというのだ、管財人の言う利益とは金銭の事で、私がこのアパートを守りたいという精神的誇りなんて論外のはずである。
それでも、裁判所の執行官と会い、アパートの建築時の情報、設計図のコピー等を提供し、私は、このアパートが競売にかかるまで半年以上の時間を要することを知った。競売に出ることは、金銭的には何のメリットもない不思議を思いつつ、気持ちが決まった。当面の住まいは、ここにする事を。引越し先はここにする。
先日は、管財人の支示で、郵便局の保険を解約して147366を弁護士事務所に届けた。これは、報告書に書いてから少なくとも7ヶ月以上経過している。すべてが、事務的に進むように見えて、自らの職務にだけ淡々と進む事柄の悪意を感じる。競売という複雑な選択をした融資先、何のメリットが?抵当権の放棄をするのだろうか?それでは、放棄した場合債権者に分配される金額がどれほど増えるというのか?この年になっても、社会の歯車の不思議な噛み合わせが解らない。
海岸で見つけた青いプラスチックのような物。夫が、クラゲの種では?との事、干からびてきた裏の赤いのは触手ではないか?海に詳しい夫でも見るのは初めてとの事。夫でも解らないことがあるのか?今日の出来事を不思議に開き直った。