人事異動により毎日往復、一時間超電車に乗っています。
学生時代は時間があったのでドストエフスキーみたいな長編小説をしこしこ呼んでいましたが、今ではもうめっきり本を読む気にもなれず、すっかり文学にはご無沙汰でしたが、せっかくの機会なので通勤時間を利用して眠くないときは本を読むようにしています。
今は大好きな作家であるカミュをリピートしています。「異邦人」も「ペスト」も傑作ですが、僕は「転落・追放と王国」という短編集に納められている「ヨナ」という作品も好きです。主人公の「ヨナ」の事実の受け止め方がとても素敵です。フランス語で「solidaire(連帯)」と「solitaire(孤独)」を筆記体で書くとまるでそっくり、というオチに、終始ほっこりしたトーンで収斂していく展開が自分好みです。
以上、読書感想文でした。
中央本部 根暗の文学少年M.I.Z.