中国地区本部執行委員長藤原です。
昨今のICT技術革新のスピードは目を見張るものがあります。
10年後の公務の現場においてはRPAが大活躍しているであろうと思われます。
RPAとは「Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション」の略語で、ホワイトカラーのデスクワーク(主に定型作業)を、ルールエンジンやAI(人工知能)などの技術を備えたソフトウェアのロボットが代行・自動化する概念、と定義されています。
RPAのロードマップは、RPA発展の3段階として整理されています。第一段階はルールエンジンによる定型業務の自動化、第二段階は少しAI要素が加わった高度な自動化、第三段階はAI技術の完成に伴う完全な自動化、と言われています。現在は2段階目に入り始めたところですが、遅くとも2030年前半には労働人口の49%が自動化されると予測されていることから逆算すると、3段階目になるのが2030年前半ではないかということが言われています。
RPAを導入することによって人手不足の解消に効果を発揮しますので、職場にも可能な限り早く導入をすべきというのは大抵の人に理解してもらえるものではないかと考えています。
定型的なルーティンワークはすべて自動化されていますので、人間にしかできない業務を行うことができます。人間にしかできない仕事とは、例えば、国民の要望を的確に把握することや、各種データの深い分析、分析を踏まえた的確な将来予想、国民や企業との十分なディスカッション、クリエイティブな発想に基づく新たな政策提言などが考えられます。
また、仕事の評価についてもルーティンではないことから、より結果を求められるようになるものと予想しています。ここでいう結果とは国民生活の維持向上にどれだけ貢献できたのかというものであるはずなので、私たち一人一人はより国民に近い存在になるでしょう。
しかしながら、私たちはルーティン業務以外で結果を出すことがどれだけできるのかは未知数です。来るべき将来を見据えて十分スキルアップをしておく必要があるものと考えています。皆さんはどのようにお考えでしょうか?
※写真は実家のある尾道です。変わらない風景は癒されます。