22-027「シルクロード．ｃｏｍ 史上最大の闇サイト」（アメリカ）

５０歳になって、思うような人生でなければ思い出せ
　天才的な頭脳に恵まれたロス・ウルブリヒトは、自由な世界を求め、表では絶対に買えない違法物を匿名で売買できる闇サイト「シルクロード」を立ち上げる。瞬く間に熱狂的な支持者を集めたシルクロードは、警察にもマークされるが、ロスは絶対に身元がバレない強固なシステムを築いていた。
　一方、はぐれ者の捜査官リック・ボーデンは、問題行動を起こして麻薬捜査課からサイバー犯罪課へ異動させられていた。
　アナログ人間のリックはサイバー犯罪課では足手まといな存在だったが、周囲も驚く独自の捜査方法でロスとの接触に成功し。（「作品資料」より）


　ネットで簡単に違法薬物を売買できるサイト〝シルクロード〟を立ち上げたロス・ウルブリヒト。
　様々な防御を施し、追跡できないようシステムを築いている。

　何か問題があって、一時現場を離れていた定年間近の捜査官のリック・ボーデンは、サイバー犯罪課へと異動させられるが、ＰＣも使えず、お荷物扱い。

　そんなリックが独自の捜査でロスの正体を突き止め、迫っていく様を描いたサスペンス。

　それぞれが辿る運命を描いており、ロスは何故に薬物の売買をしようと考えたのかは判らないが、シルクロードは評判を呼び、大金を稼ぐようになる。
　そうすると、最初の気持ちからシルクロードに対する思いが変わっていき、サイトにのめり込み、恋人や友人を蔑ろにするようになっていく。

　気になるのは、薬物自体をどのように調達していたのかなということころだな。

　天才的な頭脳を誇る犯人に対し、超アナログ人間のリックが迫っていくという展開。

　アナログ刑事が出し抜いて、ロスを捕まえる話になるのかと思っていたら、自分の置かれた立場、家族の問題からリックが思わぬ行動に出る。

　果たして、リックとロスの運命はどうなるのか。

　観ている自分もアナログ人間なので、ロス自身と彼が作り出したものの凄さが今一つピンと来なかったが、話の展開としては興味深い作品だった。

　勧善懲悪というわけではない部分も面白かったな。

/５

監督：ティラー・ラッセル
出演：ジェイソン・クラーク：ニック・ロビンソン、ケイティ・アセルトン、ジミ・シンプソン
　　　ダニエル・デビッド・スチュアート、アレクサンドラ・シップ、レクシー・レーブ
　　　ダレル・ブリット＝ギブソン、ウィル・ロップ、ポール・ウォルター・ハウザー
於：グランドシネマサンシャイン池袋