CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-054「クラッシュ」(カナダ)

2021年03月15日 23時24分26秒 | カナダ映画
愛に充ちた精神病理学もあるんだよ
 CFプロデューサーのジェームス・バラードと妻のキャサリンはある日、出張で空港へ向かう途中ハイウェイ上で正面衝突事故を起こす。
 相手のドライバーは死亡。助手席に乗っていた女性ヘレンはジェームスと共に病院に担ぎ込まれる。やがて回復した2人だったが、彼らは事故の衝撃を通して思わぬ性的興奮を感じていた。
 そんな中、事故の体験により新しいエクスタシーを開拓した人々がいる事を知った彼らは、次第にその世界にのめり込んでゆく。(「allcinema」より)


 鬼才と呼ばれているデヴィッド・クローネンバーグ監督が1996年に製作したエロティック・ドラマ。

 日本では1997年に公開されており、こちらも鑑賞はしたのだが、ほとんど憶えておらず、リバイバル上映されるということで鑑賞することに。

 今回、「4K 無修正版」のバージョンということであったが、何が無修正だったのかは、よく判らなかったな。

 確かに、かなりセックス・シーンの多い作品ではあったが、修正されるような映像はなかったような。
 もしかすると数多く出てくる体の傷跡に修正が施されていたのかな。

 
 相手ドライバーが死亡した交通事故によって大怪我をした映画プロデューサーのジェームズ・バラード。
 相手のドライバーの妻、ヘレンも大怪我を負う。

 二人は、再会するとセックスに興じる。

 元々、ジェームズと妻のキャサリンは通常のセックスでは満たされない傾向があったようで、自動車事故によって妙な快感を覚えるようになる。

 その後、ジェームズとヘレンは、謎の男、ヴォーンが主催する〝カー・クラッシュ・マニアの会〟に参加するようになる。

 事故そのものに快感を覚えるのか、それとも傷跡に快感を覚えるのか。

 いずれにしても倒錯的な話で、共感するような部分はなかったな。

 自ら事故を起こそうとするジェームズやヴォーン。
 果たして、彼らの行動はどのような結末を迎えるのか。

 共感はしないにしても、異様な雰囲気の世界は興味深いものであった。

 最近、その姿を銀幕で見ない、ホリー・ハンター、デボラ・カーラ・アンガー、ロザンナ・アークエットらが、その肢体をエロティックに披露してくれ、その点は堪能できたな。

/5

監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ジェームズ・スペイダー、ホリー・ハンター、イライアス・コティーズ
   デボラ・カーラ・アンガー、ロザンナ・アークエット、ピーター・マクニール
於:シネマート新宿

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