CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-104「N号棟」(日本)

2022年05月12日 23時10分05秒 | 日本映画
霊も死後の世界も存在する
 とある地方都市にある、かつて心霊現象で話題となった廃団地。死恐怖症を抱える大学生の史織は、同じ大学に通う啓太や真帆と興味本位でその廃団地を訪れる。
 そこにはなぜか多くの住人たちがおり、史織たちの前で激しいラップ現象や住人の自殺が続発。しかし住人たちは顔色ひとつ変えず、怯える若者たちを仲間にしようと巧みに誘惑してくる。
 神秘的な体験に魅せられた啓太と真帆は洗脳され、追い詰められた史織は自殺者が運び込まれた建物内へ入り込むが。(「作品資料」より)


 大学生の史織と元カレの啓太、その今カノの真帆の3人が、ある団地に足を踏み込んだがために経験する恐怖を描いたホラー。

 霊が出るという噂があり、今は誰も住んでいないと言われる廃団地に、啓太の卒業制作のロケハンのために足を踏み入れる3人。

 廃墟同然の建物であったが、思いも寄らず人が住んでいる。

 最初は、これらの住人は皆、実は既に死んでいて、霊なのではないかと思ったが、どうやらそうではなかった模様。

 しかし、どうも怪しげ。
 更に、突然大きな音がしたり、テレビが勝手についたりという怪奇現象が起こるが、住人たちはこれを当然のことのように受け止める。

 そして、霊は存在する、死後の世界は存在すると言い、史織たちにそれを受け入れろと囁いてくる。

 果たして、怪奇現象は本当に霊の仕業なのか、それとも狂信的な住人による仕業なのか。

 カルト的で狂信的な様子を見せる住人達。
 そして、皆で集まり食事を摂ったり、踊ったり。
 あるいは、いきなり飛び降り自殺者が出たり。

 何か、この住人たちの様子を見ていると、「ミッドサマー」の住人たちを思い出してしまう。

 心霊的な雰囲気を出しながら、終盤、グロテスクな部分も見せる。

 なかなか核心に触れていかない展開にやきもきさせられるが、話としては興味深かったな。

 死恐怖症(タナトフォビア)を抱える史織だからこそ、霊の存在を受け入れられず、それ故どんどん追い詰められていく。

 何となく、最後は予測できる展開であったかな。

/5

監督:後藤庸介
出演:萩原みのり、山谷花純、倉悠貴、岡部たかし、諏訪太朗、赤間麻里子、筒井真理子
於:新宿ピカデリー

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 22-103「ホリック xxxH... | トップ | 22-105「余命10年」(日本) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事