CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-044「劇場版 殺意の道程」(日本)

2021年02月25日 22時44分38秒 | 日本映画
苺フェアが成功しますように
 ある日、小さな金属加工会社を営む窪田貴樹が自ら命を絶った。彼を死に追いやった張本人である取引先の社長・室岡義之は、一切の罪に問われることもなく、今ものうのうと裕福な生活を続けていた。
 貴樹の息子・一馬は、そんな室岡への復讐を誓い、室岡殺害を決意する。すると、それを察したいとこの吾妻満が協力を買って出て、やるからには完全犯罪でなければならないと提案する。
 しかし、これまで犯罪とは無縁だった真面目な一馬と満。まずは打ち合わせが必要と、そのための場所を決めようとする2人だったが。(「allcinema」より)


 父親を自殺に追いやった取引先の社長、室岡義之を殺害するため、息子の窪田一馬と従弟の吾妻満は、室岡殺害計画を立てる。

 そんな二人が殺害計画を立てる様子を、まるで仕事の一環として淡々とこなしていく様を描いたサスペンス・コメディ。

 殺人を企てるということで、シリアスな内容ではあるが、一馬と満の二人が打ち合わせをする様子は、雰囲気も言動もコミカル。

 満を演じたバカリズムが、脚本に当たっているということで、なるほどちょっとシニカルな笑い、雰囲気が満載である。

 そもそも殺人など出来そうにない二人が、殺害計画を立てるということで、まずは打ち合わせの場所決め、更に殺害計画に関してプロジェクト名を決めようとする件からして笑いを誘引する。

 しかも、普通はそんな計画、他人に話すようなことではないのだが、信頼のおける人間だからと言って、殺害計画を立てていることを話してしまう。
 その後も本当に殺害計画なのかと思わされる展開が描かれていく。

 ミステリー・ファンのキャバ嬢のこのは、ゆずきも殺害計画に加わり、話が進んでいくが、サスペンスという感じではなかったな。
 何となく男女4人で、恋愛に発展するストーリーなのではないかという感じがする。

 このはの提言で、殺害プロジェクトを〝苺フェア〟と名付ける二人。

 全く殺人をしようという風には見えない二人は、本当に室岡殺害を実行するのだろうか。

 そんな気持ちにさせられる中、クライマックス、思いも寄らぬ展開となっていく。

 笑いの雰囲気だけでなく、ストーリーもうまく展開、終結させるものだったな。

 シリアスな話かと思っていたが、いい意味で、予想を裏切る内容で、惹き込まれ、楽しませてくれる作品だった。

/5

監督:住田崇
出演:バカリズム、井浦新、堀田真由、日野陽仁、飛鳥凛、河相我聞、佐久間由衣、鶴見辰吾
於:シネ・リーブル池袋

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