CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-043「藁にもすがる獣たち」(韓国)

2021年02月24日 23時06分48秒 | 韓国映画
大金を手にしたら、他人を信用しちゃダメ
 事業に失敗し、認知症の母の世話をしながらサウナでのアルバイトで生計を立てるジュンマン。
 ある日、客がロッカーに置き忘れたバッグに気付き、中に10億ウォンの大金を発見する。
 そんな訳ありバッグは、失踪した恋人が残した多額の借金の取り立てに追われるテヨン、暗い過去を捨て新たな人生を夢見るヨンヒ、株式投資の失敗で作った借金が夫にバレて家庭が崩壊した主婦ミランはじめ、すぐにも大金を必要としている欲望にまみれた者たちの運命を大きく狂わしていくのだったが。(「allcinema」より)


 日本の犯罪小説を韓国で映画化したサスペンス・ミステリー。

 父か受け継いだ店を潰し、認知症の母親の世話をしながら、サウナでアルバイトするジュンマンは、ロッカーで客が忘れたと思われる大金が入ったバッグを見つける。

 そのバッグがジュンマンの手に渡ることとなった経緯を、金で苦しむ人々が絡んでくる様が描かれる。

 失踪した恋人の借金の肩代わりをさせられようとしているテヨン。
 暗い過去を捨てようとするヨンヒ。
 借金を抱え、夫からもDVを受けるミラン。

 それぞれが現状を打破しようと足掻き、大金を一度は手に入れる。

 それが何故にジュンマンの手に渡ることになったのかが、過激なバイオレンス・シーンなどを交えて描かれる。

 誰もが犯罪に手を染め、危機一髪という状況まで陥る。

 金は天下の回り物、という言葉を正に体現しているようであった。

 色々策を弄して大金を手に入れようとするが、そんな3人の周囲には、取り立て屋から刑事などが寄ってきて、危うい状況となる。

 果たして、彼らの運命がどうなるのかと気になり、ハラハラする展開である。

 彼らの運命が絡み合い、そして行き着く先も、やっぱりそうなるのかというものであったな。

 大金を巡る彼らの運命と、過激な展開に興味惹かれる作品だった。

 テヨンはある理由からラッキーストライクを喫い続けているが、同じ銘柄を喫う身として、ちょっと悲しいものがあったな。

/5

監督:キム・ヨンフン
出演:チョン・ドヨン、チョン・ウソン、ペ・ソンウ、チョン・マンシク
   チン・ギョン、シン・ヒョンビン、チョン・ガラム、ユン・ヨジョン
於:シネマート新宿

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