CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-045「潔白」(韓国)

2021年02月26日 23時53分30秒 | 韓国映画
殴られたら2倍にして返せ
 幼いころから父親の虐待を受け続けたジョンインは、家を飛び出し、ソウルでエリート弁護士として名を馳せている。
 ある日、父親が亡くなり、その葬儀場で殺人事件が起こる。農薬入りのマッコリで多数の被害者を出したその事件の容疑者は母ファジャだった。
 十数年ぶりの故郷に帰ったジョンインは、拘留されている母と面会する。しかしショックのあまり急性認知症を患っていた母は、ジョンインのことを覚えていなかった。
 母の潔白を証明するため弁護を引き受けたジョンインが事件について調べ始めると、偽装された証拠、嘘の供述、警察のずさんな捜査など、まるで、村ぐるみで母を犯人に仕立て上げようとする不穏な空気を感じるが。(「KINENOTE」より)


 ある田舎町の葬儀で、農薬入りマッコリによる集団殺人事件が発生する。

 逮捕されたのは亡くなった男性の妻のファジャ。
 しかし、警察や検察の捜査は、明らかにファジャを犯人に仕立て上げようとする杜撰なもの。

 ファジャの娘で、ソウルで弁護士をしているジョンインが母親の弁護をし、事件の裏に隠された秘密を暴き、母親の無実を証明しようとする。

 実の娘が弁護士を務めることなんて出来るのかなという疑念は多少残り、ファジャは認知症となっているのだが、強引に裁判は進められる。

 更にファジャの息子、ジョンインの弟は知能が10歳程度であるが、証人に無理やり立たせられたりする。

 そして、事件に隠されているかもしれない秘密を調べていくジョンインに対してあからさまな妨害が行われる。

 その妨害を指示しているのが、道知事選に出馬しようとしている市長。
 
 果たして、ジョンインは母親の冤罪を晴らし、真犯人を見つけ出すことが出来るのか。

 徐々に明らかになっていく真実は、30年前の事件にまで遡る。
 そして、そこから市長がファジャを犯人に仕立てようとする理由も明らかになる。

 これで最後にスッキリした展開になるのかと思うのだが、農薬入りマッコリ殺人事件に関しては、思わぬ真実が明らかとなる展開。

 冤罪を晴らそうとする裁判モノというのはよくあるとは思うが、そこに母子の愛情も絡んでくる展開。
 そして、意外と感じさせる決着に惹き込まれる作品であった。

/5

監督:パク・サンヒョン
出演:シン・ヘソン、ペ・ジョンオク、ホ・ジュノ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 21-044「劇場版 殺意の道程... | トップ | 21-046「スカイ・シャーク」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国映画」カテゴリの最新記事