CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-230「兎たちの暴走」(中国)

2023年09月12日 00時11分52秒 | 中国映画
明日祝ってくれる?
 父と継母と弟と4人で暮らす17歳のシュイ・チンと、裕福だが両親の不仲に悩むジン・シー、地元の広告モデルをするほどの美貌の持ち主だが父の暴力におびえているマー・ユエユエの3人は、ケンカしながらも楽しい高校生活を送っていた。
 ある日、シュイ・チンが生まれて間もない頃に家族を捨てて街を出た実母チュー・ティンが戻ってきたことで、シュイ・チンの日常は一変する。(「作品資料」より)


 2011年に母と娘が、娘の同級生を誘拐したという事件を基に製作されたサスペンス・ノワール。

 父と継母、弟と暮らす十七歳のシュイ・チン。

 ある日、シュイ・チンが一歳の時に出ていった母親が街に戻り、二人は顔を合わせる。

 二人はそれから共に過ごす時間が増えていき、楽しい日々を過ごすのだが、母親は追われており、彼女を救うため、ある計画を実行しようとする。

 シュイ・チンに、金持ちだが、両親がいつも不在のジン・シー、そして広告モデルをする美少女だが、父親の暴力に怯えるマー・ユエユエ。

 三人の行き詰まった様子を描きながら、シュイ・チンが母親のために危険な行動を起こす様が描かれる。

 冒頭で娘を誘拐されたというマー、そして一組の親が、慌てふためく様子、そしてその顛末が描かれる。

 物語はそこへ向かって進んでいく。

 憧れていた母親との再会から、楽しい日々を過ごし、やがてその母親を護るために暴走する娘。

 継母のいる家庭にどうしても馴染めない十七歳の少女の姿が痛々しい。

 それぞれが鬱屈した状況にある少女たちの姿を描くと共に、シュイ・チンが取った行動もまた痛々しいものであった。

 ことの顛末が興味深く、惹き込まれる作品であった。

/5

監督:シェン・ユー
出演:ワン・チェン、リー・ゲンシー、ホァン・ジュエ、シー・アン、チャイ・イェ、パン・ビンロン、ユウ・ガンイン、ヂォゥ・ズーユェ
於:池袋シネマ・ロサ

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