CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-338「国家が破産する日」(韓国)

2019年12月31日 21時07分14秒 | 韓国映画
危機に投資します
 1997年。右肩上がりの成長が続く韓国で、韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョンは、いち早く通貨危機を予測する。しかし政府の反応は鈍く、ハンの忠告を無視して国民に知らせることなく、非公開の対策チームを立ち上げる。
 同じ頃、金融コンサルタントのユンも独自に危機を察知し、一世一代の大勝負に出る。
 そんな中、何も知らない町工場の経営者ガプスは、政府の発表を鵜呑みにして、この先も好景気が続くと信じていたのだったが。(「allcinema」より)


 1997年に起こった通貨危機を基にして製作された経済サスペンス。

 好景気が続くと思われた韓国であったが、そんな中、韓国銀行の通貨政策チーム長のハン・シヒョンは通貨危機を予測し、政府に忠信する。

 しかし、政府の対応は鈍く、やがて国内に未曾有の経済不況の波が押し寄せる。


 通貨危機は実際に起こったことであり、IMFが介入してきたことも事実のよう。
 果たして、国家破産の危機が迎える結末はどのようなものなのか。

 ハン・シヒョンも参加する対策チーム。
 まとめる政府の高官は、必ずしも国家のことを考えているようには見えず、どちらかと言えば、それを利用して私腹を肥やす、権力を握ろうとしているような感じ。

 銀行に勤めていたユンは、この危機を察知し、会社を辞め、一気に勝負を賭けようとする。

 そして、町工場の経営者のガプスは好景気を信じ、大量発注に対して手形決済での支払いを受付け、窮地に陥る。

 
 正直、金融には詳しくはないので、その内容の理解にまでは至らなかったが、仮定ながらも国家が破産するという、その状況に恐怖を覚える。

 単に市井の人々の失業や破産、企業の破産のみならず、IMFの介入によっては国家自体が大きく変わってしまうかもしれないという状況を描いている。

 実際、本当にこんなことが日本でも起こったらと思うと恐ろしいな。

 果たして破産の危機に陥った韓国の行く末がどうなるのかというのも気になり、国家が破産するというのはどういうことなのかというのも気になる作品。

 しかし、どのような結果となったとしても、それでも日常は続いていくということ、そして痛みを忘れてしまうということなんだろうな。

/5

監督:チェ・グクヒ
出演:キム・ヘス、ユ・アイン、ホ・ジュノ、ヴァンサン・カッセル、チョ・ウジン
   キム・ホンファ、オム・ヒョソプ、ソン・ヨンチャン、クォン・ヘヒョ、チョ・ハンチョル
於:シネマート新宿

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